フラット(車輪)とは、鉄道車両の車輪が異常に削られて生じる傷である。正式名称はタイヤフラット。
また、これの発生によって生じる特徴的な音や振動も指すことがある(フラット音)。
概要
ダン ダン ダッ ダッ ダッダッダッダッダッダッダッダッダダダダダガダガダカダカダカダカタカタカタカタカタカタカカカカカカカkkkkkkkkk(ry
原因
車輪のレールと接触する面(踏面-とうめん-と言う)は、通常滑らかな円である。しかし車輪が滑走(ブレーキが強すぎて車輪がロックすること)すると、レールとの摩擦によって踏面が平らに削れてしまう。これがタイヤフラットである。
フラットの原因である滑走を起こさせないように、鉄道は古くから滑走検知・再粘着(自動車で言うABS)の研究を行ってきている。
空転制御の荒い直流モーター車を中心にフラット音が出やすい傾向がある気がする。(執筆者的にはJR西日本の221系のフラットが結構大きく聞こえる気がする。特にスラブ軌道の高架区間では)
影響
車輪にフラットが生じた場合、いびつな鉄の円がレール上を転がることになるため、車輪の回転にあわせて音が発生する。さらに大きいものでは、乗っていて体感できる振動も発生させる(大抵はサスペンションで吸収され体感できない)。
車輪に加わる運動エネルギーがレールに伝えられず、さらなる滑走や空転を誘発させるため、列車運行の観点から無いほうが望ましい。
また乗客や沿線住民にとっても騒音や揺れの上乗せであり、不快に思われていることだろう。鉄道ファンの間ではモーター音が聞こえづらくなるとして嫌う者がいる一方、フラット音も鉄道の味のひとつだとする向もある。
フラットができてしまった車輪は、砥石の付いたブレーキシューを取り付けられたり、工場に入る機会に大きな旋盤にかけられて削りなおされる。もちろん何度も削っていけば径も小さくなっていくので、車両の寿命のまえに車輪だけ新しく交換されることは珍しくない。
関連動画
関連項目
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