《ミラーフォース・ランチャー》とは、絶対にミラフォを直撃させようとする鉄の意志である。
概要
《ミラーフォース・ランチャー》
永続罠カード
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を捨てて発動できる。自分のデッキ・墓地から「聖なるバリア-ミラーフォース-」1枚を選んで手札に加える。
(2):セットされたこのカードが相手の効果で破壊され墓地に送られた場合に発動できる。墓地のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「聖なるバリア-ミラーフォース-」1枚を選び、そのカードとこのカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
2018年4月14日発売のパック「サイバネティック・ホライゾン」に収録されるカード。
《聖なるバリア-ミラーフォース-》専用サポートである。同カードは同年3月24日発売の「スターターデッキ2018」に収録されており、スターターデッキと連携した商戦にもなっている。
(1)の効果は、永続罠故に伏せた次のターンからしか使えず、モンスターを捨てる必要があるためリソース自体は増えないが、デッキからのサーチと墓地からの回収により、延々とミラーフォースを使いまわすことが可能になる。
しかし、この効果でサーチすることは即ち、奇襲性を長所とする罠カードの持ち味が薄れてしまうことでもある。逆に考えれば、対策が整わなければ相手が迂闊に攻撃できないことの裏返しでもある。
一方、ミラーフォースは《クリティウスの牙》により、《ミラーフォース・ドラゴン》の融合素材となるため、その素材調達としては(2)の効果も含めかなり優秀な働きをする。ただしこの場合は、永続罠故に速効性に欠けるのが欠点か。
(2)の効果が特に重要である。
相手によって、セットされた状態で「破壊され墓地に送られた」という事実があれば、タイミングを逃すこともなく効果が発動可能。墓地の自身と、手札・デッキ・墓地の何処からでもミラーフォースを同時にセットし、セットしたミラーフォースは伏せたターンに効果を発揮できる[1]。
伏せカードを事前に除去し、安心しようとする相手に対し、突如としてミラーフォースが増える。しかもターン制限も何もないため、全体破壊を行うたびにミラーフォースとランチャーが延々コンティニューする。
伏せカードの「破壊」は汎用カード《ハーピィの羽根箒》や《ツインツイスター》、そしてモンスター効果で頻繁に行われるため、その破壊行為が機能不全となりやすい。要は安易な全体破壊に対してのメタであり、ワンショットキルの阻止として有効である。
ただし、(2)の効果を終えたことで、伏せたのが一度公開情報となったこのカードを避けて破壊を行うこともあり得る。その場合に表にして、(1)の効果を使用し、プレッシャーをかけていく使い方になるだろう。
いずれにしても、存在が露わになったミラーフォースとこのカードは、以降破壊以外の方法による除去、或いは無効化、発動自体の阻害、と別の対処を施される可能性が高い。
ミラーフォースを発動不可能にするアンティーク・ギアや、効果を無効にする様々なカードに対してはやはり無力な他、マッチ戦では、「除外により除去する」ことでこのカードの効果を発動不可能にする《コズミック・サイクロン》の投入が現実的な対処法となる。
このカードはあくまで「発動前の安易な除去」への対策だが、召喚に反応する罠カードを警戒して、本格的な召喚行為の前に破壊で露払いをするのが遊戯王の基本中の基本戦術であるため、それを裏目にしてしまうこのカードの存在は大きい。
それぞれの効果を考えると、このカードの名前の由来は「プログラムランチャー」と思われる。
プログラムを呼び出すソフトウェアの意であり、あらゆる手でミラーフォースを呼び出すこのカードの効果と合致した名前である。
メディアミックスでの活躍
アニメ「遊☆戯☆王ヴレインズ」において、リボルバーが使用。
彼は本作においてミラーフォースの代名詞と化しており、ミラーフォースの印象を散々強めた上で、「Playmakervsリボルバー(4戦目)」においてこのカードを使用した。
散々ミラーフォースの存在を印象付けてのブラフであるため、ミラーフォースの情報が割れたことに対してのリボルバーの対策であるといえる。
事前に他のカードで、「手札にミラーフォースがある」という情報をPlaymakerにちらつかせた上で、実際に伏せたのはこのカードだった。
Playmakerがセットしていたこのカードを破壊しにかかったことで、(2)の効果が発動。ミラーフォースとこのカードで伏せカードが増殖し、Playmakerに大きなプレッシャーをかけた。そして、それでもPlaymakerは攻めるしかなくなったことで、被害こそ最小限に抑えられたが、ミラーフォースはやはり成功する。
その後、リボルバーはミラーフォースと同時にコンティニューしたこのカードを表にして効果を使用。
ミラーフォースを手札に加えセットした上に、その後のリンク展開を阻害する《トポロジック・ボマー・ドラゴン》をセット、Playmakerは二種類の破壊効果をケアすることを余儀なくされう。
それでも破壊耐性を持たせた展開に成功するPlaymakerだったが、リボルバーはさらにその上から追い打ちをかける。依然このカードもミラーフォースも健在のままであり、延々ミラーフォースを生やすこのカードは大きなプレッシャーとして立ちはだかる。
その後状況が変わり、ミラーフォースを維持するよりコストにした方が決定力が高い状態になったため、このカードもミラーフォースも《ヴァレルガード・ドラゴン》のコストとしてフィールドから墓地に送られた。
なお、アニメでの初登場から間を置かず、このカードのOCG化が決定し、公式twitterで告知されている。
つまり視聴者は、突然このミラーフォース関連カードにOCG情報でも襲われ、またも驚かされてしまったのである。
関連動画
関連商品
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関連項目
脚注
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