北海道拓殖銀行(ほっかいどうたくしょくぎんこう)とは、北海道で1900年に設立された銀行である。
概要
金融機関コード:0012。SWIFTコード:HTAKJPJT。
20世紀初頭の北海道開拓を振興する目的で設立された。設立に先立つ1899年に「北海道拓殖銀行法」が制定され、同法に基づく特殊銀行としての設立であった。
当時の他の府県と比較して脆弱である北海道内の産業への資産の窓口としての機能があり、北海道拓殖銀行法第1条「北海道ノ拓殖事業ニ資本ヲ供給スル」事が目的であると規定されている。
昭和に入ると従来の北海道内産業への金融業務だけでなく、北海道民への普通銀行業務も扱うようになり一気に規模を拡大する。樺太庁豊原市にも支店を持った。また、第二次世界大戦中は内の他行を統合してさらに巨大化していった。この期間は地盤とする北海道も室蘭市や旭川市や小樽市や函館市などの空襲や、千島列島での地上戦、さらには樺太からの撤退などあったが、北海道拓殖銀行に大きな損害はなかった。
戦後はGHQによる業務停止の経て、1950年に普通銀行として再スタートした。
戦後の日本国内経済の成長に伴って北海道経済も繁栄し、都市銀行の一角を占めるまでに至った。
1998年に北海道の第二地方銀行である北洋銀行に営業譲渡され、同年11月10日に営業を終了した。
余談
「拓銀の行員」
どいつもこいつも馬鹿だからさ、潰れて当然なんだよ。こんなクソ銀行。悪いけど。うん、遅いぐらいなんだ。もっとね、前に潰れるべきだった。
ゴミだこの銀行は。うん、ゴミ! ダイナマイト爆破かなんかして、ブルドーザーで片したほうがいい…
上記は札幌テレビ放送にて1998年12月20日放送の「破綻の爪痕~拓銀崩壊から1年~」というドキュメンタリー番組で流れたシーンのセリフである。シーンの映像は番組放送の1年1か月前である1997年11月17日に撮影されたものであり、拓銀の破綻報道を受けた行員のコメントである。
上記映像が2020年5月頃からTwitterで流行し、遂にはその1997年映像に出ていた行員本人(@naive_prince)が2022年1月12日にTwitterに降臨する。キャリコネニュースの取材にも応じ、2023年4月時点でも当時と同じく拓銀には批判的で拓銀の在職は黒歴史でしかない旨のインタビュー内容となっている。
コミックマーケット
2023年8月のコミックマーケット103にて、拓銀の株券で同人誌の購入を試みる者が現れた。
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関連項目
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