クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児 単語

41件

クレヨンシンチャンアラシヲヨブエンジ

4.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児』とは、
1993年7月30日バンダイから発売された『クレヨンしんちゃん』のスーパーファミコンアクションゲームである。
1994年3月11日にはマーバ(バンダイとマテルの合弁会社)からメガドライブ版も発売された。 

概要

ゲーム主人公は、もちろんクレヨンしんちゃん主人公野原しんのすけである。

しんのすけを操ってステージクリアしていくわけだが、何故かしんのすけ友達風間くん、ボーちゃん、ネネちゃん、マサオくんなどが襲ってきたり、ステージの間にあるミニゲーム異常難易度を見せたり、ステージボスを倒す方法が全に運だったり難易度は結構高い。

とくにクレヨンしんちゃんを視聴する年齢とこのゲームクリアできるようになる年齢がつりあっていないため、幼い頃クリアできず、何年か後にひさしぶりにプレイしてクリアできたという事例が散見される。

国民的アニメで、なおかつ当時の中古ゲームショップ安価で見かける事が多かったため、その難易度を当時肌で感じたユーザーは多いことだろう。

ゲーム化されたのがアニメ初期の時期のため、現在カスカベ防衛隊として描かれることが多い友達もこの当時はそこまで友情が深まっておらず、特に風間くんは嫌味なキャラクターが残っている。と言っても本作のように明確に攻撃されるほど嫌われているわけではない。原作の掲載誌が青年向け雑誌の漫画アクションのためブラックネタも多い。

さすがにいつもの面々だけでは敵キャラとして少なすぎるため、初期の原作によく登場していたいじめっ子二人組も敵キャラとして登場する。なお結構な頻度で敵キャラが登場するが、画面中に同じキャラクターが2人以上出現しないように設定されている(モブお化けメケメケ団員は複数出てくる)。

当時としては非常にクリアボイスが収録されており、ソフトの売りに一つになっていた。オープニングしんのすけみさえのやりとりはまさにアニメワンシーンである。しんのすけはかなりのバリエーションが収録されており、事ある毎に喋る。

ストーリー

全4ステージとなっており、1ステージにつき5エリアで全20エリアの構成。
各面ではステージクリア条件となるカードを入手する必要がある。エリアによってはやお店で会話してフラグを立てないとカードが出現しない。
ステージの最後にミニゲーム対決が待っており、勝利しなければ先へと進めない。エリア3をクリアするとミニゲームが挟まれるが、こちらは失敗しても次に進める上クリアしてもボーナスはない。

ステージ四季モチーフにしており、ステージ2の肝試しステージ4の雪合戦が題材になっている。ただステージ3のしんのすけが見ているの話になっている。

ステージ2以降は各エリア特定の条件を満たしてクリアすることでカード残機の獲得チャンスとなるスロットゲームに挑戦できる。結構な押し技術が要されるためアイテム獲得は厳しい。

ステージⅠ

ある日しんのすけシロ散歩を終えてに帰ってくると、しんのすけが、シロと持っていた具のほとんどを忘れていたことに気づく。
そして中をいやいやながらも探しに出かける。

ミニゲームじゃんけんおいかけっこ
いわゆるグリコゲームプレイヤーしんのすけ側となり、みさえに追いつかれる前に逃げ込めば勝ち。

ステージ最後のミニゲーム:カードさがしゲーム

制限時間内にひろし定する頭文字の言葉のカードをすべて取るゲーム

一部クレヨンしんちゃん内で使われる固有ワードが存在する。
難易度当時(1993年頃)のアニメを見ていればそんなに難しくはない、逆に見ていないと最初の詰みポイントに。制限時間も意外と厳しく取られている。
例:しんのすけうつ伏せで寝ているカードしたいごっこ
例:しんのすけが変なポーズをしているカード男の約束(男同士のお約束
例:園長先生組長
例:ロボット玩具カンタムロボ(絵はただのロボット玩具、当時はまだデザインが確定していなかった) 

ステージⅡ

しんのすけが町内の肝試し大会に参加することになった。
ルール墓地でお札を手に入れてそれをお堂に持っていけばクリアできる。

このステージ謎解き要素がいくつかあり、特にエリア2では出口が特殊な方法で出現するため、このゲームの詰みポイントとなっている。マップ間の繋がりをきちんと理解していないとクリアが難しいエリアもある。

ミニゲーム水泳大会ゲーム
幼稚園水泳大会でいつもの4人が競走する(ネネちゃんはスターター)。コース移動は自由にできるが高速連打が要され、トラップや加速アイテムが結構な頻度で設置されているため優勝するのは困難初見ではまず他の3人に置いて行かれ、大きく遅れた最下位でゴールすることになる。

ステージ最後のミニゲーム:旗上げゲーム

モニター内にいるアクション仮面示通りにの旗を上げ下げするゲーム
旗上げ大会の決勝戦という設定。
対戦相手であるよしなが先生から2本先取するとクリア。この手のゲームによくある通り、時間が経つにつれスピードアップしていく。たまにアクション仮面示を言い間違えて仕切り直すことがあるが、この場合スピード最高速になる。なお示に関係ない旗を操作しても判定にはしない。

判定はシビアで、よしなが先生大人げなく純に強い。初見クリア絶望的である。

ステージⅢ

ある日、しんのすけを覚ますとアクション仮面メケメケ団に捕らわれていることを知る。
しんのすけアクション仮面を助けるためにメケメケ団基地に単身乗り込むが・・・。
実際はしんのすけが見ている。「しんのすけアクション仮面を助ける」という要素は後述の劇場版を意識しているのだろうか。

このステージエリア5で出現するチンパン総統モンキッキはワープを何度も繰り返すため、意図的に倒すことがほぼ不可能ありこゲームの詰みポイントになっている。

ミニゲーム給食運びゲーム
給食当番の風間くん、マサオくんと一緒に給食室から給食教室まで運ぶゲーム。前の風間くん、後ろのマサオくんに挟まれた状態でぶつかったりバランスを崩して転ぶことなく教室までたどり着けばクリア風間くんは規則的に動く反面マサオくんが前後不規則にふらつくため、風間くんと距離を開けているとマサオくんに追突されてしまう。原作でもこの話は登場するが、転んで床にぶちまけた給食をそのままに回収して何食わぬ顔で皆に食べさせるという全にアウトエピソードである。

ステージ最後のミニゲーム:しんけいすいじゃくゲーム

用意されたカードをめくってペアをすべて探し出すゲーム、対戦相手は風間くん。
おてつきが許される回数は最初に選ぶカードで1~3回に変化する。

カード配置は決まった6種類の中から選び出され、
その配置も規則性があるので数枚当てればあとは勘で通せたりする、
お手つき回数のシビアさを除けば実に子供向けっぽい仕様になっている。

ただ鬼畜なのは、むしろここにたどり着く前のアクションパートで、
この神経衰弱勝負で残機をすべて失うと、直前のステージボスであるモンキッキと再度戦うハメになる。

ステージⅣ

幼稚園雪合戦をすることになった。
町中に散りばめられた先生カードを集めることがクリア条件。このステージ特有のアクションとして、足元で玉を作り、投げつける操作が追加されている。まあそんなことやっている間に敵に襲われるのだが…。
最後のステージながらも難易度は割と低い。

ミニゲームしんちゃんを探せゲーム
相手はまつざか先生。最初にターゲットしんちゃんを決め、その後モザイクのかかったフィールドからターゲットを探し出すゲーム。それぞれ色やポーズが大きく異なるため、難易度はそれほど高くない。

ステージ最後のミニゲーム:スライドパズルゲーム

エンディング前最後の関門。
15パズル、制限時間5分以内に絵を完成させることが出来ればクリア、対戦相手は組長園長先生

難易度自体はそう難しくはない…はず、5分という制限時間がシビアかどうかはプレイヤーによる。

15パズルのやり方を知っていればさほど苦戦はしないゲームだが、当時のターゲットである幼稚園小学生15パズルの解き方を知らないことが多く、手当たり次第にパネルをスライドさせて時間切れを迎えることが多かった。

残り時間が少なくなるとBGMテンポアップしていき、園長先生真顔で「もうあきらめるかい?」と言うなど煽ってくるためプレイヤーの焦りを誘う。

高難易度ゲームではあるが…

上記で述べたように子供向けのゲームなのだが、細かい箇所で難易度が跳ね上がるゲームなために最後まで遊べたプレイヤーは少ないとされる。モンキッキに阻まれて雪合戦ステージを知らないまま積んでしまった子どもも少なくないのではなかろうか。

しかしながらの雰囲気やドットによる表現や会話イベントなどは原作の雰囲気を再現しており、しんのすけ自体も近年の規制によって消えた当時のワルガキっぷりをいかんなく発揮している(今以上に話を聞かない、責任転嫁に後ろめたさがない、下ネタトークなど)。更に初期の原作で出てくるネタが豊富(給食運びのミニゲームや隣のおばちゃんの「歩くワイドショー」など)なのでクレヨンしんちゃんが好きなら是非ともプレイして欲しいゲームでもある。 

移植・続編について

本作の後に発売されたメガドライブ版はミニゲームの差し替えなどがあったものの、ミニゲームクリアが必須でなくなった上ゲームバランスも調整され難易度が大幅に低下。パスワードセーブは相変わらず搭載されていないが、時間さえかければクリア自体は容易になった。

2014年Nintendo3DSで発売された「クレヨンしんちゃん を呼ぶ カスカベ映画スターズ!」には初回封入特典として、本作の無料ダウンロードコードが付属していた。基本は本作そのままで、難易度緩和のため「かんたんモード」が追加されている…が、初期残機が9になっただけでゲーム本編には全く手が付けられていない。

ソフト発売の前週にクレヨンしんちゃん初の劇場版アクション仮面VSハイグレ魔王」が開されている。本作の続編となる「クレヨンしんちゃん 大魔王の逆襲」はこの劇場版の続編という扱いになっているが、データ容量が本作の1/3にまで削られたか、内容やキャラゲー要素が非常に薄く、ファンからはクソゲー扱いされてしまった。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/15(水) 14:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/15(水) 14:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP