ペルセウス座

ペルセウス座 Perseus
略符	Per
象徴	Perseus
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：3 赤緯：+45
正中日時	12月22日21時
広さ	615平方度(24位)
3.0等以上の恒星数	5
最輝星	アルゲニブ(1.816等)
メシエ天体数	2
隣接する星座	カシオペヤ座 アンドロメダ座 さんかく座 おひつじ座 おうし座 ぎょしゃ座 きりん座

ペルセウス座とは、トレミーの48星座の一つ。

8月のペルセウス座流星群や、変光星アルゴルなどで有名である。

概要

アンドロメダ座の足元に跪くように位置しており、その右手にはメドゥーサの首を持っている。

ペルセウス座流星群は、γ星付近を放射点にもつ3大流星群の1つ。母彗星は周期133年のスイフト・タットル彗星で、毎年8月13日前後に極大を迎える。

主な天体

恒星

• α：アルゲニブ(Algenib)
  • 2等星でペルセウス座の最輝星。名前はアラビア語の「脇腹」に由来する。
    他に「ひじ」という意味のミルファク(Mirphak)の名も持つが、これはおうし座のプレアデス星団を頭部とする巨大な星座に由来する。
• β：アルゴル(Algol)
  • ペルセウスが持っているメドゥーサの目にあたる。
    主星の周りを公転する星が食を起こす「食変光星」のうち、軌道平面が地球からの方角と一致している「アルゴル型変光星」の代表。

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
α	アルゲニブ	1.816	-4.140	506.21	F5Iab	変光星		黄色超巨星
β	アルゴル	2.12	-0.082	89.88	B8V	食変光星 アルゴル型	2.12～3.39	連星
ζ	メンキブ	2.84	-4.55	982	B1Ib			青色超巨星
ε	ｱﾃﾞｨﾄﾞ･ｱｳｽﾄﾗﾘｽ	2.90	-3.19	538	B0.5V			連星
γ	アルファキル	2.91	-1.57	256	G8III+...			連星
δ	バーゼル	3.01	-3.04	528	B5III SB			青色巨星
ρ	ｺﾞﾙｺﾞﾈｱ･ﾃﾙﾃｨｱ	3.32	-1.67	325	M3IIIvar	脈動変光星 半規則 SRb型	3.3～4.0	赤色巨星
η	ミラム	3.77	-4.28	1331	K3Ib			2重星
ν	アダド	3.77	-2.39	556	F5IIvar			黄色巨星
κ	ミサム	3.79	1.11	112	K0III			3重連星

星団・星雲・銀河

• NGC 869、NGC 884 散開星団
  • 2つの散開星団が並んでいることから「2重星団」と呼ばれる。
• NGC 1499　散光星雲
  • アメリカ・カリフォルニア州に形が似ていることから「カリフォルニア星雲」の名がある。
• M76 惑星状星雲
  • こぎつね座の「亜鈴状星雲(M27)」に似ていることから、「小亜鈴状星雲」とも呼ばれる。
• M34 散開星団

ギリシャ神話

ギリシャ神話に登場する半神の英雄ペルセウスは、ゴルゴーンを退治し見事メドゥーサの首を取った。

その後、ペーガソス(ペガスス座)に乗って飛行中、生贄とされかけているエチオピア王女アンドロメダー(アンドロメダ座)を見つける。ペルセウスはメドゥーサの首を使って怪物ケートス(くじら座)を倒し、アンドロメダーを救った。後にアンドロメダーはペルセウスの妻となった。

ちなみにペルセウスらの星座は、秋から冬にかけてまとめて見ることができる。

関連コミュニティ

関連項目

• 星座の一覧
• アンドロメダ座/ペガスス座/カシオペヤ座/ケフェウス座
• メドゥーサ