TERF 単語

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TERFとは、

  1. trans-exclusionary radical feminist」の略語
  2. terrain flight」の略語。地形飛行。軍事
  3. telomeric repeat-binding factor」の略語テロメア反復結合因子。タンパク質の一種。

この記事では1.について記載する。

語の成り立ち

ここでの「trans」は「trans women」(トランスジェンダー女性体的性別が男で生まれたが性自認は女性である場合など)あるいは「transgender」(トランスジェンダー)の略である。

exclusionary」は「排斥的、排他的、排除的、除外的」の意。

radical feminist」は「ラディカルフェミニスト」である。「ラディカルフェミニズム」というフェミニズムの一潮流があり、その潮流に属するフェミニストす。

以上から、「trans-exclusionary radical feminist」という言葉全体は本来「トランスジェンダー女性に排斥的なラディカルフェミニスト」「トランスジェンダー女性を「女性」のから除外しているラディカルフェミニスト」といった意味合いとなる。

だが「radical」は「急進的、根本的、過」という意味を持つ単であるということもあって、「トランスジェンダー女性に排斥的で、態度や言動が過フェミニスト」という意味合いで使われてしまうこともある。この場合、の内容自体が本来の意味のラディカルフェミニズムに沿っている否かは無視されることが多い。

この「trans-exclusionary radical feminist」を略して使いやすくした略語が四文字の単「TERF」。批判を込めてネガティブな意味合いで使われることが多い言葉である。

最古の使用記録

複数の執筆者によるブログサイト「Hoyden About Town」に2008年投稿された一記事「Carnivalia, transgenderism and the gender binaryexit」において、執筆者「TIGTOG」(別名義Viv Smythe)によって使用されていたのが確認できる限りの最古の使用記録であるとされる。

ただしViv Smytheは2018年にイギリスの新聞「The Guardian」のサイトに寄稿した記事exitの中で、「I suspect I’m merely the first person who wrote it on a website that still exists」(和訳例:「まだ残っているウェブサイトの中では私が最初に使った、と言うだけではないかと思う」)と話しており、他のもっと古い使用例が時間経過で消えてしまっただけであって自分がこの言葉の最初の使用者ではないと示唆している。

問題視

トランスジェンダー女性に対して排斥的なフェミニスト」の存在を示し、そういったフェミニストに対して「そのような排斥は不適当ではないか?」と問題提起するための用として理性的に使用されていればさほど問題はない用かもしれない。

だが「批判的な意味を持った略語」の運命か、「相手を批判するための言葉」として多用されてしまった。さらに、しく攻撃的な一部の人々の中では相手に「TERF」というレッテルを貼るためのハードルが非常に低くなってしまっている場合がある。中傷の言葉(slur)に近い状態になってしまったとする意見もある[1]

TERF用語集

SEX IS REAL - 「性交は現実だ」・・・という意味ではもちろんく、「心の性別など存在せず、体の性別のみが存在する」といった意味合いがある、類義として、ジェンダ義を否定する「Sex not Gender」という言葉もある。

・I Stand with JKRowling - ハリー・ポッターシリーズの著者J.K.ローリング氏に対する支持を表明する言葉。ローリング氏は近年SNS上で反トランス的言動を繰り返しており、多くの批判されている半面支持も獲得しており、一部では英雄視されている。因みに、氏の出身であるイギリスは、韓国と並んでTERFに関する問題が深刻化しているでもある。

・TRA/アライ - やたらと動物名前が並ぶが、別にけものフレンズとは関係ない。前者は「トランス活動家(Transgender Rights Activist)」の頭字語で、後者は「味方」の意。何れもトランスジェンダーす言葉で、大抵はポリコレリベラルフェミニストでありついでに腐女子も多く、TERFはもちろんオタクとの相性も悪い。

ジェンダクリティカル - 「TERF」という言葉がレッテル的な蔑称として広まってしまった為、それらに変わるトランスジェンダー排斥自称として作られた言葉、略して「GC」とも表されるが、けっしてゲームキューブではない。

トランスカルト - 字面だけ見るとセイバートロニアンを信仰するカルト宗教みたいだが(コンボイ官が見たら渋い顔しそう)、実態はセルID制や手術要件の撤などのトランスジェンダーの権利拡運動、そこから転じてトランスをかなり強く批判する言葉…というか蔑称である。

トランスジェンダリズム - 性自認至上義のこと。↑に書いてあるような、生殖腺の撤去などの手術をせずとも性自認だけで性別移行を認めて欲しいとするのこと。TERFの中にも、性自認義だけを否定する立場もいれば、「どれだけ身体を弄ろうが男は男」とする性別二元論的な立場もいる事が自体をややこしくしている。因みに、元々は自称であったが、TERFに濫用された為現在では差別的用考える人が増えている言葉なので安易に使うと面倒なことになる。

恐竜絵文字(🦖or🦕) - イギリス労働党のある党員が、TERFに対し「(恐竜のように)古臭い考えの人々」と発言した事から広まった。自らに対する非難の言葉を逆手にとってアイコンとするのは、(イギリスだけに)同じように非難として投げかけられた「鉄の女」を自ら名乗ったサッチャーメソッドと言えるのかもしれないが、純古代生物が好きな恐竜マニアはいい迷惑である。

インターセクショナリティ - 今まで紹介してきた単は何れもネットスラングに近いものだったが、こちらはれっきとした学術用である。結構難しい概念なのだが、大雑把に言うと「属性は複合的に考えられる」といった感じか?ジャニスレイモンドの著書『トランスセクシュアル帝国』(79年)に代表されるように、かつての第二波フェミニズムの時代では米国にてトランスジェンダーをどう扱うか喧々諤々の議論があった(らしい)のだが、インターセクショナリティ概念の登場を以てある程度の解決を見たらしい。

???「キサマ等のいる場所は既に々が40年前に通過した場所だッッッ」

関連項目

脚注

  1. *What is a Terf? How an internet buzzword became a mainstream slurexit
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