Υ, υ(ユプシロン、ウプシロン、英:upsilon)とは、ギリシア文字の第20字母である。
概要
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現代ギリシア語では「イ・プシロン」と発音されるが、日本では「イプシロン」と書くとΕ (ε, epsilon)と紛らわしいため、Ε (ε, epsilon)を「エプシロン」、Υ (υ, upsilon)を「ウプシロン」又は「ユプシロン」と表記することがある。
- 音価は古典では/y/ /yː/。現代では基本/i/だが後続音により変化する。
- ラテン文字のU, Yに相当し、V, Wもこの文字に由来する。
- 英表記はupsilonだが、たまにypsilonと綴られることもある。
- 大文字「Υ」は、次の事柄も表す。
- ラテン文字のYと区別しやすいよう、文字の曲がりが強調された字形 (ϒ, U+03D2)もUnicodeに収録されている。
Latin upsilon
余談だがΩを逆さにしたような記号 はこのユプシロンに似ていることからLatin upsilonと呼ばれ、国際音声記号(IPA)の「円唇後舌め広めの狭母音」(Near-close near-back vowel)を表すほか、カビエ語などの表記にも用いられる。Unicodeに入っているのは
Ʊ (U+01B1) / ʊ (U+028A) / ᶷ (U+1DB7) / ᵿ (U+1D7F) である。
電気関係でかつて使われた単位、モー(℧, U+2127)とも別なので注意しよう。
関連項目
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