アボガドロ定数(Avogadro constant)とは、物理・化学で使われる定数の一つである。通常はNAで表される。
概要
1molの物質量の粒子の個数を表す定数である。その値は、2019年5月20日より、正確にNA=6.02214076×1023 mol-1 と定められており、この値をもとに物質量の単位である"mol"が定義されるようになった。
なお、かつてのmolの定義は、「12 gの12C原子の個数」で定められていたが、molの定義が変わった結果、12 gの12C原子はぴったり1 molではなくなった。
アボガドロ定数NA とボルツマン定数kB=1.380649×10-23 J K-1 の積8.31446261815324 J K-1 mol-1 は気体定数Rと呼ばれており、理想気体の状態方程式に登場する。アボガドロ定数もボルツマン定数も定義値のため、気体定数は15桁目までが正確に定義された値となる。
また、アボガドロ定数NA と電気素量e=1.602176634×10-19 C の積96485.3321233100184 C mol-1 はファラデー定数Fと呼ばれており、電子1 molの電荷の絶対値を表している。アボガドロ定数も電気素量も定義値のため、ファラデー定数は18桁目までが正確に定義された値となる。
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