オウンゴールとは、サッカー等の競技で、誤って味方のゴールにボールを入れることを指す。OGとも略される。
概要
一概にオウンゴールといっても、最後に味方に触れたゴールを全てオウンゴールと指す場合ではなく、状況次第では例えば相手選手がシュートを放って、味方選手の体に当たったがために軌道を変えてゴールに入った場合等、シュートを放った相手選手のゴールが認められる場合がある。
ほとんどのオウンゴールは相手のシュートを弾こうとDF等が足や頭で弾こうとして、それがたまたまゴールになったもの…だが、傍から見るとまるで狙ったとしか思えないシュートとなるものもある。
ちなみに、自爆あるいはブーメラン(形勢好転を図ろうとして逆に自分の陣営に火がついたような行為)の類語としてこの言葉が用いられることがある。
エスコバルの悲劇
日本のサッカーでは、以前は自殺点と呼ばれていた…が、1994年のある時を境にオウンゴールという呼称に代わった。
1994 FIFAワールドカップ本大会グループリーグ、コロンビアとアメリカとの試合。
コロンビアのDFだったアンドレス・エスコバル選手は、前半35分に痛恨のオウンゴールを許してしまう。
アメリカの選手のシュートをブロックしようと足を出して防ごうとしたが、不幸にもそのボールが味方のゴールに吸い込まれ、アメリカの先制点となってしまった。結局この試合1-2で敗れ、本大会敗退が決定してしまったコロンビアだが、その後に帰国したエスコバルは射殺されたのである。
実行犯は捕まったが、この背景にはコロンビア国内の麻薬密売組織がサッカー賭博を行っていて、大損した恨みで殺されたともいわれている。
誰だって故意に味方を不利にするような行為はせずとも、それが予想もしない事態を迎えることがあるのである。この例は、それが最も悲惨な結末に至った事例といえよう。
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