概要
手前からノブを引き、ドアを天に向かって跳ね上げる事で開くドア。ドアを開いた状態で車を正面から見た姿がカモメが翼を広げた姿に似ている事からガルウィングドアと呼ばれる。
ガルウィングドアを備えた車としては、メルセデス・ベンツ・300SL、メルセデス・ベンツSLS AMG、マツダ・オートザムAZ-1などが該当する。特にバックトゥザフューチャーシリーズによって爆発的な知名度を獲得したデロリアン・DMC-12が有名だろう。
ガルウィングドアの代名詞として、最も一般に認知されているのはランボルギーニカウンタック以降のランボルギーニ社製の車であるが、斜め上に跳ね上げるドアの名称は正確には「バーチカルドア」(バーチカル=垂直)、「シザースドア」(シザース=鋏)、「ジャックナイフドア」と言う名称が本来の正しい名称である。よく考えりゃカモメに全然似てないのになんでこんな誤用が流行ったんだろうな。
なお、屋根付きのスポーツプロトタイプカー(Gr.Cなど)では市販車よりガルウィングドア・バーチカルドアが頻繁に採用されている。ただし、ガルウィング「ドア」でなく「窓」だったりするパターンもある。
普通のドアをバーチカルドアに改造する改造キットが20万円台で販売されている。
利点・欠点
夢がある。これが最大の利点である。異論は認めない。他にも横のスペースが狭くても乗り降りが容易であることが挙げられよう。
逆に欠点としては、ドアを上方に持ち上げるために開けるのにかなり力が必要である。特に車内で座った状態から持ち上げるのは現実的ではなため、市販車のガルウィング車には必ずダンパーが装備されている。ダンパーが必要な分当然コストも高くなる。他には、万が一車両が転覆してしまった場合、ドアを破っての脱出が困難であるのも欠点と言える。
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関連項目
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