尤とは、理にかなっていることなどを意味する漢字であり(下記参照)、中国語圏の姓でもある。
訓読みが「もっとも」であるため「尤(もっと)も」と書くべきところを誤って「最も」と書かれることがある。
人名
著名な人物を挙げる。
漢字として
尤
- Unicode
- U+5C24
- JIS X 0213
- 1-44-64
- 部首
- 尢部
- 画数
- 4画
- 意味
- 過ち、禍、異なる、怪しい、恨む、特に、という意味がある。日本語では、理にかなっているという意味がある。〔説文解字・巻十四〕に「異なるなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文解字〕には「乙に從ひ又聲」とあるが、字形からも意味の上からも、なぜ乙に従うのかが不明である。形声以外には、乙+又の会意(〔文源〕)、大に両手で顔を覆う点を加えた指事で羞の本字とする説(〔六書疏證〕)、犬の子の象形(〔通訓定聲〕)、呪霊を持った獣の象形説(白川静)などがある。
- 卜辞には「尤㞢(あ)るか」、「尤亡からんか」と占う例が多く見え、災いという意味で使われていた。
- 音訓
- 音読みは、ユウ(漢音)、ウ(呉音)、訓読みは、とが、もっとも、ことなる、はなはだ。名のりに、もと、などがある。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
- 声符
- 尤を声符とする漢字には、忧、犹、沋、𣧗、肬、訧、𩑣などがある。
- 語彙
- 尤異・尤禍・尤悔・尤最・尤度・尤物
異体字
関連項目
- 1
- 0pt