シークバーが仕事放棄とは、プレイヤーのシークバーを移動させても、目的の場所にシークしない現象のことを指す。
概要
ここでは、なぜシークバーが目的の場所へ移動できないのか、説明する。
動画は大きく分けてIフレーム(原画)とPフレーム(差分)の2つが存在する。
Iフレームは一枚絵で、全体の情報を持っている。
シーンの転換や、急激な変化が起こる場面に向いている。
そのため、Iフレームが増えると動画のサイズは大きくなる。
Pフレームは前のフレームとの変更部分のみの情報を持っている。
アニメの口パクや、ドラマで人が動くなどのシーンが切り替わらない範囲での動きに向いている。
そのため、Pフレームが増えると動画のサイズは小さくなる。
一般的に、動画でシークするためにはキーフレームと呼ばれるものが必要。
キーフレームは(ほとんどのコーデックでは)Iフレームにしか挿入できないので、Pフレームの数が多いとIフレーム間の時間が長くなってしまい、キーフレームの数は減る。
ニコニコ動画では、指定した時間に最も近いキーフレームにしかシークできないので、シークバーが仕事放棄してしまう。
もちろん、動画のすべてをIフレームに設定(かつ、キーフレームの挿入を1フレーム単位に)すれば、1フレーム単位でシークすることも可能である。
しかし、ニコニコ動画のアップロードサイズは100MBまでの制限があるので、現実的ではない。
関連動画
関連項目
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