でも、それは前提だから。諦める理由には、ならない。とは、"学園アイドルマスター"に登場するアイドル 葛城リーリヤの台詞である。
概要
特長のない生徒?
親友 紫雲清夏との約束を果たすため、はるばる来日したリーリヤ。そんな強い熱意を持ってはいるものの、初星学園での彼女はこれと言った強みのない普通の生徒だった。そんな彼女を「プロデュースしたい」と現れたのがプロデューサー(学マスP)。彼の説得に応じたリーリヤは、地道ながらもアイドルとしての道を歩み始めるのだった。
STEP1 コミュ4
レッスンを中断し、何か飲み物を買ってくると出て行ったリーリヤだったが、なかなか戻ってこない。心配した学マスPはリーリヤを探しに行き、友人たちと会話しているリーリヤを発見する。
それは本当に悪気のない些細な一言だったのかもしれない。あるいは嫉妬だったのかもしれない。
友人たちは「なぜ学マスPはリーリヤを選んだのか」と疑問を口にする。リーリヤより優秀な生徒はたくさんいるのに、と。それを聞いたリーリヤはすっかり意気消沈してしまう。
そこへ学マスPが割って入り「光るものがあったからですよ」と、リーリヤに代わって答える。本人にはっきりと「リーリヤにも才能はある」という旨を告げられた友人たちはたじろいでしまい、リーリヤと学マスPはレッスン室に戻っていく。
リーリヤは、学マスPがフォローしてくれたことへの感謝を伝えるが、学マスPとしてはリーリヤのメンタル面が心配だった。
......わかってますから。
他の人に言われるまでもなく。
わたしに、才能なんてない。
リーリヤは自嘲しつつも、毅然と答える。
でも、それは前提だから。
──諦める理由には、ならない。
リーリヤは自身を信じてくれた学マスPに応えるため、練習を続けると宣言する。その意思こそがリーリヤの唯一にして最大の武器だと、学マスPは評価するのだった。
誰かのために頑張るということ
諦めずにひたむきに努力を続けることができる。これはリーリヤの美点であるが、欠点でもある。
元々リーリヤは「自分に才能がない」と思っていた。だが学マスPに見出され、ファンに応援され、清夏にリスペクトされ、少しづつ結果を出していく。みんなに思いを届けたい、みんなの思いに応えたい、そのために努力を続ける。そしてそれは「もっと努力しなくてはいけない」という思い込みへと容易く変容する。
清夏との約束を果たさなければならない。学マスPのサポートに報いなければならない。ファンの声援に応えなければならない。そのために一層努力しなければならない。私には才能がないのだから。もはや一種の強迫観念に近い。
そして彼女の思いとは反比例して、身を削るような彼女の姿に清夏も学マスPもファンも心を痛めてしまう。例えば、清夏プロデュースでは倒れるまで自主レッスンを続け、N.I.A編では自身の才能の無さを引き合いに学マスPまで白草四音に侮辱されたことがきっかけで怪我をするまで無理してしまうなど、ふとしたきっかけで自身を追い込んでしまう危うさも描かれている。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
- 0pt

