トラフザメとは、テンジクザメ目トラフザメ科に属する鮫である。
概要
体長は平均2.5~3mだが、最大で3.5mになることもある。体軸に沿った隆起のある円錐形の体形に、ずんぐりとした丸みのある頭部を持ち、口の側には髭が映えている。体の割りに目が小さいが、逆にその後方に開いた噴水孔は大きい。
トラフザメを漢字で書くと「虎斑鮫」。これは幼魚の時の体色が淡い黄色に虎のような黒い縞模様が入ることが由来。日本ではこの状態を虎に例えたが、海外ではこの黒縞をシマウマに例えた。なので、海外では「ゼブラシャーク」と呼ばれる。しかし、完全に成長するとこの縞模様は分離して、ヒョウの体表そっくりのヒョウ柄の模様になる。そのため、海外では「レオパルドシャーク」という俗称で呼ばれることもあるが、「レオパルドシャーク」はカリフォルニアドチザメの正式英名なので、混同される恐れがある。ああ、もうややこしい!
紅海、インド洋、西部および中部太平洋海域に分布している。昼間は海底や海壁面下の平らな砂地や断崖の張り出し部分でじっと休んでいることが多く、夜になると餌となる魚や棘皮類、甲殻類を求めて活動を始める。人間に対しては、おとなしく無害な鮫である。
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