ハエジゴクイソギンチャクとは、深海に生息するイソギンチャクの仲間である。別名クラゲイソギンチャクで、学術的にはこちらの方が主に使われている模様。
英語では「Venus flytrap sea anemone(ヴィーナス・フライトラップ・アネモネ)」といい、特にActinoscyphia aureliaという種の英名として使われている。
概要
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まるでハエトリグサ(ハエジゴク)の葉やパックンフラワーのような恐ろしい姿のイソギンチャクの仲間。英名のVenus flytrapもハエトリグサを意味する(sea anemoneはイソギンチャクのこと)。見た目に反してあまり大きな獲物を襲うわけではなく、海底や他の生物に固着し、流れてくるプランクトンを触手(の刺胞)で刺して捕まえて食べているらしい。しかし、場合によっては大きな生物を捕食することもあると思われる。深海に生息しているので、多くのことはよく分かっていない。
刺胞動物門・花虫綱・六放サンゴ亜綱・イソギンチャク目・Enthemonae亜目・Metridioidea上科・クラゲイソギンチャク科(Actinoscyphiidae)・クラゲイソギンチャク属(Actinoscyphia)に分類される。
モーリタニアのブラン岬の沖合、水深1,000~2,000mからは前述のハエジゴクイソギンチャクの仲間、Actinoscyphia aureliaが群生しているのが見つかっている。
種類
海洋生物の国際的なデータベースWoRMSによれば、ハエジゴクイソギンチャクの仲間(クラゲイソギンチャク属)には次の5種が認められている[1]。
- Actinoscyphia aurelia
- Actinoscyphia groendyki
- Actinoscyphia plebeia
- Actinoscyphia saginata
- Actinoscyphia verrilli
Actinoscyphia japonicaにハエジゴクイソギンチャクやクラゲイソギンチャクの和名を与えている書籍等もあるが、WoRMSによるとこの学名は疑問名(nomen dubium)、つまり不明または疑わしい生物に用いられている名称とされている[2]。
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関連項目
脚注
- *WoRMS - World Register of Marine Species - Actinoscyphia Stephenson, 1920

- *ネット上ではActinoscyphia japonicusと書かれていることもあるがラテン語が語尾変化しているだけで同様。なお、Actinoscyphia japonicaとする方が文法的に正しい。
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