亟とは、速やかという意味の漢字である。
漢字として
亟
- Unicode
- U+4E9F
- JIS X 0213
- 1-48-20
- 部首
- 二部
- 画数
- 8画
- 意味
- 〔説文解字・巻十三〕には「敏疾なり」とある。
- 日本では亟/焏が丞の異体字として扱われていることがある。
- 字形
- 人+口+又+二の会意。
- 〔説文〕には「人に從ひ口に從ひ又に從ひ二に從ふ。二、天地なり」とある。〔大徐本〕によれば、口は謀りごと、又は執り行うことを表し、天の時と地の利によって謀り行えばすみやかに行うことができるという意味だという。ほかに、狭い空間に人を押し込めて罰する字という説(白川静)がある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合キョク(漢音、呉音)、2.の場合、キ(漢音、呉音)。訓読みは、すみやか、きわまる。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
- 声符
- 亟を声符とする漢字には㥛、極、殛、䩯などがある。
- 語彙
- 亟疾・亟務
異体字
- 焏は、〔竜龕手鑑〕に亟と同じとある異体字。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𠄹は、〔説文〕の注にある異体字。また〔石鼓文〕に観られる。
- 𠯉は、〔字彙補〕に亟と同じとある異体字。
- 䓧は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。Unicodeにも亟の異体とある。
- 𦱩は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔字彙補〕に「義、亟と同じ」とある。〔集韻〕に䓧に作るとある。
- 𦽯は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔康熙字典〕には音義未詳とある。
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