叀とは、つつしむという漢字である。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字〕には「專ら小しく謹むなり」とあり、小さい・謹むという意味である。
- 字形
- 〔説文〕は「幺の省に從ふ。屮、財(わづ)かに見ゆるなり。屮の亦聲」とあり、幺の上に屮が組み合わさった会意字としている。
- 〔正字通〕は下の幺は、本来は二つの𠙴に従い、㕕であるとしている。
- 白川静はものを袋に入れて上を括った象形で、袋にまとめることから謹む意味をもったとする。
- 音訓
- 音読みはセン、訓読みは、つつしむ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 部首
- 叀は〔説文〕では部首である。ほかに、惠(恵)、疐を収める。
- 意符
- 叀を持つ会意字に、惠、疐、専(専、叀+寸)がある。
異体字
- 𡵏は、〔説文〕にある古文。
- 𠧢は、〔説文〕にある古文。ただ〔玉篇〕には専の古文とある。
- 𡴗は、〔玉篇〕や〔正字通〕にある古文。〔正字通〕に、二つの𠙴が誤って呂になっている、とある。
- 𡴁は〔正字通〕にある古文。
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