専とは、専用、専門という意味の字である。
ネットでは、~するだけ、~フェチ、という意味の接尾辞としても使われる。
漢字として
專
- Unicode
- U+5C08
- JIS X 0213
- 1-53-83
- 部首
- 寸部
- 画数
- 11画
- 意味
- 旧字体は專。
- もっぱら、一途に、ひとり、ただそれだけ、単独に、勝手に、ほしいままにする、一つにする、あつめる、専門にする、独占する、簿、という意味がある。
- 〔説文解字・巻三〕には「六寸の簿なり」「一に曰く、專、紡專なり」とあり、手に持つ板または紡績の道具とある。
- 字形
- 諸説ある。叀声の形声説、叀+寸の会意説がある。会意の解釈には、袋にものを入れて打ち固める(白川静)、飯を握る(〔六書疏証〕)、糸を紡ぐなどがある。
- 音訓
- 音読みはセン(漢音、呉音)、訓読みは、もっぱら、まとめる、うつ。名のりに、たか、がある。
- 規格・区分
- 専は常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 專を声符とする漢字には、傳、團(団)、嫥、摶、漙、蓴、膞、竱、篿、縳、𡭐、轉(転)、鱄などがある。
- 語彙
- 専一・専横・専科・専経・専決・専権・専行・専攻・専侈・専心・専制・専属・専断・専寵・専任・専念・専売・専門・専有・専用
異体字
- 專は旧字体で人名用漢字である。JIS X 0213第二水準。2004年に常用漢字表の参考字体から格上げされた。
- 𠧡は、〔集韻〕にある古文。
- 𠧢は、〔玉篇〕にある古文。ただ〔説文〕には叀の古文とある。
- 𡵏は、〔集韻〕にある古文。ただ〔説文〕には叀の古文とある。
- 耑は、異体字。端の異体字でもある。
- 簡体字は专。
- 1
- 0pt
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