可とは、まぁOkということである。可・不可の二段階評価の良い方、優・良・可・不可の4段階で、及第点のうち最低の評価。
漢字として
- 意味
- よろしい、合う、~してもよい、認める、許可する、肯定する、聞く、癒える、可能である、当然である、 ~べし、命令する、ところ、お傅役、いずくんぞ、かえって、という意味がある。許と通じて、ばかり、~ほど、という意味がある。
- 〔説文解字・巻五〕には「𦘫(うべな)ふなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は口+𠀀の会意で、𠀀(カ)は声符でもあるとする。𠀀は〔説文〕に丂の反文とある字で、口の気がつっかえずすらすらと出る意とある。
- ほかに口+丂で丂は屈曲を表すとする説(藤堂明保)、口は祝器を、丂は柯(えだ)であり丂で祝器を撃って神を責め許可を求めるという説(白川静)、丂は何の略体でそれが声符の形声とする説などがある。
- 音訓
- 音読みは、カ(漢音、呉音)、コク(可汗での音)、訓読みは、べし、ゆるす、ばかり、きく、よし。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 可は、〔説文〕で部首である。ほかに奇、哿、哥、叵が属する。
- 声符
- 可を声符とする漢字には、何、坷、呵、妸、抲、河、苛、阿、柯、珂、疴、砢、舸、訶、閜、軻、鴚などがある。
- 語彙
- 可哀・可意・可及的・可決・可人・可能・可否・可憐
異体字
- 1
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!