本当の弱者は助けたい姿をしていないとは、福祉や社会、政策に関する格言である。
「福祉が必要な人は助けたい姿をしていない」「本当に福祉を必要とする人は救いたい形をしていない」など様々な表記ゆれがあるが、概ね意味は同じである。
「見た目や個人的な印象だけで支援の必要性を判断するのではなく、法律や制度によって定められた基準を機械的に適用し、公平な支援を行うべきである」という心構え。
概要
現実世界で福祉や公的補助が必要となる人は必ずしも助けてあげたくなるような人ばかりではない。
時には、そのような福祉を必要とする人が「精神疾患で暴れる」「介護関係の人に偏見がある」などの理由で、救いの手を振り払い、助けようとする人を敵視し攻撃してくるような場合もあれば、福祉が必要となるような人は、素行が悪く社会から放逐されたような人や、現在の自助努力の足りない人の場合もある。
本来であればそういった人々にも等しく福祉の手は差し伸べられるべきだが、残念なことに人の手が入る以上どうしても感情面で差異は生まれてしまう。そうして弱者の中にも「救われる弱者」と「救われない弱者」といった選別が行われ結果として「救われない弱者」は更に悪い方向に落ちていってしまう。
そういった同情を向けられにくい「救われない弱者」こそが本当の弱者であるという考えである。
なので、役所の福祉課や、介護士などの介護関係などの仕事はそれこそ「見た目や個人的な印象だけで支援の必要性を判断するのではなく、法律や制度によって定められた基準を機械的に適用し、公平な支援を行うべき」なのである。
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