吅とは、かまびすしい、やかましいという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字〕に「驚き嘑(よ)ぶなり」とあり、大きな声を出す意味とする。
- また別の字と同じとされることが多い。
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- 讙と同じ。〔説文〕に吅は「讀みて讙の若くす」とあるが、その徐鉉の注に「或ひは讙と通用す」とあり、玉篇に「囂しきなり。讙と通ず」とある。
- 喧と同じ
- 訟と同じ。〔集韻〕に「訟、古くは吅に作る」とある
- 鄰と同じ。〔釈文〕や〔字彙補〕は鄰と同じ字としている。
- 字形
- 2つの口による会意。
- 〔説文解字〕などは口をくちの意味として、2つのくちで喧嘩、やかましいという意味としている。一方、白川静は口(サイ)は祝詞を容れる祝器としていて、2つの祝器を並べて喧しく祈る意味とし、品、㗊も同様とする。たとえば哭(吅+犬)は犬の犠牲を捧げて祝器を清めることだという。
- 音訓
- 音読みはケン、カン、セン、ショウ、リン。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213、JIS X 022未収録。
- 部首
- 〔説文解字〕・〔玉篇〕では部首である。〔説文〕では𤕦、嚴、咢、單、喌が属する。厳(嚴)、単(單)のように新字体ではツの形になっている。
関連項目
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