漢字として
- 意味
- 官僚、役人、軍人、地方を治める、監獄、という意味がある。
- 〔説文解字〕における本字は叓で、「人を治むる者なり」とある。
- 字形
- 字形についてはいくつか説がある。
- 〔説文解字〕は「一に從ひ史に從ふ。史、亦た聲」と、一+史の会意としている。
- 白川静は、口+㫃の省略+又であるとしている。口は祝詞を入れる器で、これを吹流しの付いた棒(㫃)に掲げて手に持つ字であるとする。こうして遠くの地で祀るのを使といい、遠くで行う大きな祭事を事といい、遣わす人のことを吏といったという。金文では吏、使、事は同じ字形である。
- ほかに史を声符とする形声説がある。
- 音訓
- 音読みはリ、訓読みは、つかさ、おさめる。名のりに、おさ・ひと・ふみ、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 吏を声符とする漢字に、使(史を声符とするという説もある)、𩢲、𩰢などがある。
- 語彙
- 吏員・吏人・吏卒・吏読・吏道・吏部・吏僚
異体字
- 1
- 0pt
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