在とは、あるという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- ある、いる、~の時点で、~の範囲で、~の場所で、居場所、よくみる、観察する、問う、訪れる、(才と通じて)わずか
- 〔説文解字・巻十三〕には「存するなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。才声の形声(〔説文〕)、才+士の会意説などがある。才は在の初文であり、存在する意味がある。甲骨文では才が使われ、金文から在が使われるようになった。
- 音訓
- 音読みはサイ(漢音)、ザイ(呉音)、訓読みは、ある、います、まします、わずか。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校5年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 在を声符とする漢字には、茬などがある。
- 語彙
- 在位・在学・在家・在庫・在郷・在察・在室・在住・在所・在世・在村・在宅・在朝・在野・在来
異体字
- 扗は、〔康熙字典〕が〔説文〕の本字とする字。〔字彙〕には母と同じ音で手の指という意味の(別の)字とある(拇の異体字か)。また壮の異体字と同形。
- 𥩴は、〔字彙補〕に在と同じとある異体字。
- 𡉄は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔竜龕手鑑〕には聖の異体字とある。
- 抂は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。また枉の異体字であり、キョウと読んで乱れるという意味がある。
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