安治川トンネルは、大阪府大阪市此花区西九条1丁目と大阪府大阪市西区安治川2丁目を結ぶトンネル。
概要
その名のとおり、安治川を横断するトンネル。
西九条駅から南に300メートル、九条駅(大阪府)から北に700メートル離れたところに立坑がある。
南側立坑は市バスの「安治川トンネル前」バス停下車すぐ。
1935年に着工し、1944年に完成。日本で初めて沈埋工法を採用した。
沈埋工法とは、水底に溝を掘り、そこに「ケーソン」と呼ばれるコンクリート製あるいは鋼製の箱を沈めて埋め戻す工法である。
元々大阪市は「日本の水の都」と呼ばれており、船舶の往来が多かった。特に安治川はその中でも船舶の往来が頻繁であり、そこに渡船を通そうとすると流れの妨げとなる。かと言って橋を通すとなれば大型船舶が通れないという問題も出てきた。なみはや大橋のような水面から非常に高い橋を架けるとなった場合、安治川の川幅を考慮すると、ものすごい急勾配あるいは長いループ橋にしなければならずボツとなった。可動橋にする案もあったが、当時の船舶の往来量的を考慮するとこれも不便になる(鉄道でいう開かずの踏切状態となり不便を生じる)ということでその案もボツとなった。
そこで考えだされたのがトンネルを通すという方法であった。
地下14メートルまで立坑の階段あるいはエレベーターでアクセスし、安治川を横断する。
開通当初は自動車用エレベーターも設置されていたが、排気ガスの問題等で1977年に通行止めとなりエレベーターは撤去され、その跡が鉄板で封鎖されている。
ちなみにエレベーター撤去後、スロープに再改造して再開通させる案もあったが頓挫している。
通行条件
通行可能な手段
通行料
無料。
通行可能時間帯
関連動画
関連項目
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