動橋(いぶりはし、いぶりばし)とは、日本の地名の一つである。
概要
石川県加賀地方にある地名で難読地名、珍地名で知られる。江戸時代には北國街道の宿場町として栄えた。1958年までは江沼郡動橋町と自治体として残っていたが、現在は加賀市内に組み込まれて町名に降格し、駅名(JR北陸本線動橋駅)や河川名(動橋川)、小学校などの公共施設名に残っているのみである。なお、現在は廃線になっているが北陸鉄道が動橋線という路線を走らせていた。
由来
金沢出身の江戸時代のとある測量技術者が記した「加越能水路水経」という書物の一節にこうある。
訳:この橋は、かつて一本の丸太だけで架かっていた。人が渡ると揺れ動いたため、「いぶり橋」という名前になった。
上記から現在の石川県加賀市にあったとある川に架かっていた橋は、江戸時代の頃は一本の丸太で出来ておりその橋はものすごく不安定であったことだから名前が「動橋」という橋となり、そこから川の名前が「動橋川」、その周辺地域の町名が「動橋」となったと言われている。また、「いぶる」は加賀地方の方言で「揺れる、揺する」という意味で、「揺れる橋」→「いぶる橋」→「いぶり橋」→「動橋」となっていったと考えられている。ちなみに江戸時代後期の「越能加三州志」という書物によると、「動橋」と表記される前に「振橋」、「震橋」、「不忍橋」、「伊婦里橋」と表記された時代もあり、同地域にある「振橋神社」が名残として残っている。
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関連項目
参考リンク
参考文献
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