対ソ連・チームのテーマ単語

テクノスジャパンから1987年にアーケードで発表されたゲーム「熱血高校ドッジボール部」を移植した1988年発売のファミリーコンピュータ版において、チーム「それん」が追加されたことにより新たに収録された楽曲。同ゲームはアーケード・ファミコン・ X68k・PCエンジンの4ハードで発売されているが、チームおよび当楽曲があるのはファミコン版のみである。

ロシア（旧・ソビエト連邦）の有名な歌曲の一つである「カチューシャ（Катюша）」のアレンジであり、テクノスジャパンやファミリーコンピュータのくにおくんシリーズに特有のサウンドドライバがフルに活かされた、軽快で格好良く、かつファミコン音源の制約の中にありながら展開される多彩な表現は多くのゲーム音楽ファンから評価され、根強い人気を誇る。5ちゃんねるの「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」でも長くランキングに入っている。

ニコニコ動画においても演奏やアレンジのほか、音MADの題材楽曲としても人気が高く、カチューシャの音MADといったら大体にはこのアレンジが使われている。サイト内ではソ連チームキャプテンの名前をもじって、「もるどふ」「もるどふのテーマ」といった通称で呼ばれたり、作業用BGMの動画に「作業用もるどふ」というタグが付けられたりしている。

スーパーファミコンでのちに発売された「くにおくんのドッジボールだよ全員集合!」では、「ろしあ」というチームとの対戦で流れる音楽に、当アレンジを忠実に再アレンジしたものが使用されている。

一方、ニンテンドーDSで発売された「超熱血高校くにおくん ドッジボール部」でもろしあチームが登場するが、楽曲は別物となっている。Wiiウェアとして発売の「ダウンタウン熱血どっじぼーる」ではチームごとの専用曲のようなものはない。

音楽メディアとしては2008年発売の「熱血硬派くにおくん 音楽集」に収録されている。スーパーファミコン版は「熱血高校サウンド部SFC編 Soundtrack」に収録。