“S”だ
“S”が正体を現すぞ
我が名は尊鷹とは、猿渡哲也の漫画『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』の登場人物 宮沢尊鷹のやりたい放題ぶりを表した台詞である。
奴は概要だ 首を刎ねられても襲いかかって来るかもしれん
『TOUGH 龍を継ぐ男』[1] 第8巻に収録の BATTLE.91「正体」で登場する。
「静虎より強い人物」を訪ねて山奥にやってきた長岡龍星と関根“アニマル”勇信。待っていたのは、土竜刃五郎と名乗る、左目は潰れ歯は抜け腰は曲がった小柄な老人。全く強そうには見えなかったが、野戦実習では龍星もアニマルも刃五郎の存在すらまともに認知できず瞬殺。アニマルは昼間の戦いでもあっさりのされてしまう。今まで自分の学んできた技が全く通じず、古武術の奥深さに感動すら覚えた龍星。彼は刃五郎の本気を見るため、殺す気で勝負を挑む。技は見切られ、間合いを取ってもなぜか攻撃され――実践を通してこれまでにない高揚感を味わう龍星だったが...。
突如銃弾が刃五郎の身体を貫く。そしてなだれ込んでくる特殊工作員たち。
工作員は刃五郎が死んだことを確認すると、龍星たちに口封じ―最悪の場合殺すと脅しをかける。あっさり降伏したアニマルとは対照的に、「殺人は見過ごせない」と銃相手に徒手空拳で挑む龍星。なんとか一人は倒したものの、その隙に頭に銃口を向けられてしまう。絶体絶命―。
そのとき、銃を持つ工作員の手の甲にナイフが刺さる。そして、死んだはずの刃五郎がゆっくりと起き上がる。バキバキと音を鳴らしながらその体形が変化する。鬘や義眼も外れ落ち、刃五郎だった男がゆっくりと顔を上げて宣言する。
「我が名は尊鷹」
刃五郎の正体は静虎と鬼龍の兄 宮沢尊鷹だったのだ。そしてあっさり工作員を瞬殺してしまう。唖然とする龍星とアニマル、そしてマネモブ読者。
- 「静虎より強い人物」とはいったい誰なのか? と期待させておいて登場したのが不気味なジジイ。
- 修行に4話も使う。
- “暗黒武闘会”を目隠しで戦ったのに、なぜか夜戦の暗闇に苦戦する龍星。
- いきなり射殺される土竜。
- (一応事前に何らかの組織の暗躍を匂わせていたが)いきなり乗り込んで来た米軍暗殺者に制圧される超展開。
- 土竜の体格が変わって尊鷹になる。
- もともと尊鷹は変装が得意だが、土竜に至っては体格が違いすぎてもはや変身。
- 心臓で弾丸滑りという人外技。
- 尊鷹を登場させるならわざわざ土竜に変装させる意味はあったのか(米軍から逃れるため変装して山奥に隠れたということだが、結局嗅ぎつけられてるから意味ないような)。
- 結局やったことといえば、バケツで水運びや片足空気椅子のような基礎体力訓練と、土竜による武術披露、土竜との実戦2回と、わざわざ尊鷹を紹介するほどの修行内容ではない。
ツッコミどころだらけの龍継の中でも特に超展開なシーンである。
語録としての使い方
この台詞自体が語録として用いられることは少なく、どちらかというと直前の「“S”だ “S”が正体を現すぞ」という工作員のセリフが「“○○”だ “○○”が正体を現すぞ」と改変されて使われることが多い。
新キャラクターの素性や目的を考察する際、実は尊鷹の変装だという予想を兼ねて「どうせこいつも我が名は尊鷹する」という風に揶揄されることがある。
関連動画がある日突然ニコニコから削除されても誰も不思議に思わない
ば…馬鹿な 体内で関連商品の軌道を変えるなんて…
鬼龍が持っていた関連項目を私も共有していると思っているようだ
脚注
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