渡部暁斗(わたべ あきと)は日本のスキー選手(ノルディック複合)である。
弟は同じくノルディック複合選手の渡部善斗。
概要
長野県白馬高校在籍中の2006年にトリノオリンピック出場。その後早稲田大学スポーツ科学部を経て北野建設の選手となり、入社1年目の2011-2012シーズンでW杯総合2位になるなどの活躍を見せる。2014年のソチオリンピックの個人ノーマルヒルでは、初戦となる個人ノーマルヒルでドイツのエリック・フレンツェルと史上稀に見るデッドヒートを展開。4.2秒差で敗れ2位となったが、日本選手がオリンピックのノルディック複合個人種目でメダルを獲得したのは河野孝典(1994年リレハンメルオリンピック)以来20年ぶり2度目という快挙だった。
そして、渡部とフレンツェルは4年後の平昌オリンピックでも個人ノーマルヒルで再び熱いレースを繰り広げる。実はこの時、渡部は肋骨を骨折したまま出場していたことがのちに分かっており、万全の状態ではなかったのだが、それでも2大会連続の銀メダルを獲得した。
以上のように世界の第一線でずっと戦い続けている実力者であるが、オリンピックをはじめ主要大会で2位になることがきわめて多いことから、彼について語る際「シルバーコレクター」「ミスターナンバー2」といったフレーズが枕詞のように使われることがある。いや、それでも世界の2位なのだが…。いつか彼が不名誉なニックネームを返上する日は来るのだろうか。
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