温故知新とは、昔のことを調べることで新しい知識を見つけ出すという意味の故事成語である。
概要
出典は中国を代表する思想家にして儒教の開祖である孔子とその弟子たちの言行をまとめた『論語』。
書き下し方は諸説あるが、代表的な読み方は以下のとおり。
子曰く、「故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし」と。
し いわく、「ふるきを たずねて あたらしきを しる、もって しと なるべし」と。
「温」は「あたためて」と読まれることもあるが、普通は「たずねて」と読み、「復習する」「しっかりと研究する」という意味になる。
従って現代語訳すると、
といった感じである。「古いこと」と「新しいこと」の関係をどう捉えるかは研究者によって微妙に異なり、
「古いことは復習する」「新しいことも知る」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「師」のつらいところだな
みたいな解釈もあるが、一般的には
昔の知識をじっくりと研究すれば、そこから新しい知恵や見解を得られますよ
という理解が一般的だろう。この解釈とほぼ同じことを言っている言葉としては「覧古考新」「彰往察来」「観往知来」(いずれも中国の古典に由来する故事成語)等が挙げられる。
つまるところ、伝統や歴史を学ぶことの意義を強調するために使われることの多い言葉である。ニコニコ動画では、一昔前のアニメやゲームを含む「古いコンテンツ」を扱っている動画にこのタグがついているケースが目立つ。
しかしニコニコ動画も何だかんだで10年以上続いているので、昔流行っていた動画を見に行って何かを学ぼうとすることも立派な「温故知新」と言えるのかもしれない。
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