荒子観音(観音寺)とは 愛知県名古屋市中川区荒子町にある天台宗のお寺である。
概要
寺伝によれば、天平元年(729年)泰澄和尚の草創といわれ、天平十三年(741)に自性上人を開山としている。天台宗の古刹で住古は伽藍もととのい子院が12坊あって群中無双の霊場とされていた。江戸時代から尾張四観音の一つとして栄えている。
荒子観音
山門には、金剛力士像がある。その山門をくぐると左側に市内最古の木造建築物の多宝塔がある。また、荒子観音には、円空上人作のナタ刻の大小数の仏像・神像・人像が223体残されており、いずれも円空独特の刀法を示し、いかにも素人的とも思える荒彫りで、小さなものはわずか数センチメートルほどのものまである。
多宝塔
多宝塔は、創建は不明だが、さかのぼっても鎌倉時代末期を出ないとされている。現在のものは、室町時代にあたる天文五年(1536年)に再建されたもので、市内に現存する最古の木造建築物であり、国の重要文化財に指定されている。
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