頃とは、以下のことを表す。項は別の字。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字・巻八〕に「頭の正しからざるなり。匕に从(したが)ひ頁に从ふ」とあり、頭をかたむいたという意味とある。〔玉篇〕に「田百畝を頃と爲す」とある。
- 字形
- 会意。匕+頁。匕は右向きの人の象形で、人を左右反転した字である。人と向きが逆なのでかたむく意味があるとする説、匕は降下する神霊・頁は神霊を迎える人とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ケイ(漢音)、キョウ(呉音)。2.の場合、キ(漢音)。
- 訓読みは、ころ、しばらく、かたむける。
- 規格・区分
- 常用漢字である。2010年に常用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 頃を声符とする漢字には傾、𨻺、熲、潁、穎などがある。
- 語彙
- 頃刻・頃者・頃日・頃田・頃歩
異体字
- 頔は、〔広韻〕に「古文」とある異体字。うつくしいという別の意味もある。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𩒵は、〔集韻〕に「頃、――亦、田に从ふ」とある異体字。〔説文〕には別の字として載っている。
- 𩔥は、〔字彙補〕に「頃と同じ」とある異体字。
- 簡体字は顷。
関連項目
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