「ごめん、同級会には行けません。」とは、大成建設のテレビCMの台詞、ならびにそれを元ネタにしたコピペである。元ネタは「同級会」表記だが、一般には聞き慣れない言葉であるため、「ごめん、同窓会には行けません。」という表記ゆれもしばしば見られる。
概要
大成建設のテレビCM「シンガポール篇」(2018年5月から放送)に登場する台詞。大成建設はシンガポールの地下鉄・トムソン線の建設工事を受注しており、そういった海外での実績を紹介することで、企業のイメージアップを図るCMとなっている。大成建設がUPした動画はこちら(大成建設の公式Facebook)。
CMの流れとしては、
- 函館の同級生から、LINEで「同級会、もう始まってるよ!綾乃(主人公)、いまどこ?」という内容のメッセージが来る。
- 主人公は「シンガポールで地下鉄の建設工事をしているから、参加できない」という主旨の返信をする。
- 同級生との思い出を懐かしみつつも未練を断ち切り、仕事に励む。
といった内容である。主人公の語りの全文は以下の通り。
ごめん、同級会には行けません。
いま、シンガポールにいます。
この国を南北に縦断する地下鉄を、私は作っています。
本当は、あの頃が恋しいけれど、でも……
今はもう少しだけ、知らないふりをします。
私の作るこの地下鉄も、きっといつか、誰かの青春を乗せるから。
しかしながら、同級会(同窓会)を当日ドタキャンしたとみられること。忙しいアピールをしているわりに、同級生からのメッセージに1分で返信していること。そして同級会に参加できないことだけを言えばいいのにもかかわらず、長めの自分語りをし始めたことから、主にTwitterや5ちゃんねるなどでネタにされ、主人公は「シンガポールマウントネキ」と呼ばれるに至った。そこから転じて、冗談交じりで誘いを断る際に「ごめん、○○には行けません。~(以下略)」というコピペ改変がTwitterなどでされるようになった。
なお、日本経済新聞などに掲載された一面広告では下記のように返信しており、テレビCMよりも長めの自分語りが掲載された。ただ、当日ドタキャンした様子は見られず、そういった面ではテレビCMよりマイルドになっている。
同級生への返信は、
少し私を強くした。 ※編集者注釈:広告の見出し
メールありがとう。
ごめん、同級会には、行けません。
今、シンガポールにいます。
トムソン線226工区。
この国を南北に縦断する地下鉄を、
私はつくっています。
本当はみんなに会いたい。
あの街の寒さも、雪も、坂道も、匂いも。
もうすこし、忘れたふりをします。
私のつくるこの地下鉄も、
きっといつか、誰かの青春を乗せるから。
補足
- 元ネタのテレビCMはアニメーションとなっており、監督・絵コンテ・演出は新海誠、アニメーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルムが手掛ける。BGMはスキマスイッチの『ミスターカイト』。主人公役の声優は長澤まさみ。他、詳細なクレジットはこちらを参照
。
- 元ネタのテレビCMに雪景色のカットがあるが、北海道函館市の函館市電・青柳町電停~谷地頭電停の景色とみられる。
- このCMで登場した「南北に横断する地下鉄」ことMRTトムソン・イーストコースト線[1]は、2020年1月31日に第1期区間として部分的に開通、その後2021年11月13日開通の第3期区間でシンガポールの南北まで全通した。その後は東に線路を伸ばし、第5期区間まで作って2026年には全通する予定となっている。あと少しで同級会に行けるかもしれない。ただ実際には大成建設が担当したのは全25工区のうち、既に完成しているT226工区
(マリーナ・ベイ駅の地下駅舎部部分)のみなので、ひょっとしたらもう同級会には行けているかもしれないが…。
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関連項目
外部リンク
脚注
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