- 鼓(コ) - 中空の筒に皮を張った打楽器。インドで生まれ中央アジアを経由して東アジアに伝わった
- 鼓(つづみ) - 中空の筒に皮を張った日本の打楽器の総称。小鼓、大鼓、三の鼓など。
- 鼓(つづみ) - 小鼓のこと
漢字として
- 意味
- つづみ、太鼓、鼓を打つ、叩く、鳴らす、震わす、励ます、はかり。
- 〔説文解字・巻五〕には「郭なり。春分の音なり。萬物、皮甲を郭して出づ。故に之れを鼓と謂ふ」とある。また〔周礼〕を引用し「靁鼓八面、靈鼓六面、路鼓四面、鼖鼓、臯鼓、晉鼓皆な兩面なり」と六鼓について紹介する。
- 字源
- 壴+支(攴)の会意。壴が鼓の象形で、それを棒で撃つという字。
- 音訓
- 音読みはコ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、つづみ、つづみうつ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 鼓は部首である。鼓に関する字が属する。
- 声符
- 言を声符とする漢字に、瞽などがある。
- 語彙
- 鼓音・鼓角・鼓楽・鼓琴・鼓行・鼓作・鼓瑟・鼓手・鼓鉦・鼓掌・鼓吹・鼓舌・鼓動・鼓舞・鼓腹・鼓腹撃壌・鼓鼙・鼓盆・鼓膜・鼓浪・鼓楼
異体字
- 𪔐は、〔説文(段注本)〕に「籀文の鼓、古に从(したが)ふ」、〔玉篇〕に「籀文」とある異体字。
- 𡔷は、〔竜龕手鑑〕に「𡔷:正」とある異体字。〔金石文字弁異〕に〔唐竇憲碑〕に見られるとある。
- 𠡉は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𣫊は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𩉨は、〔集韻〕に「古、𩉨に作る」、〔字彙〕に「鼓に同じ」とある異体字。
- 𩉩は、〔康煕字典〕に引く〔五音篇海〕に「𩉨に同じ」、〔字彙〕に「鼓に同じ」とある異体字。
- 𩉲は、〔玉篇〕に「今、鼓に作る」とある異体字。
- 𩊉は、〔五音篇海〕に「音、鼓」、〔重訂直音篇〕に「𩉨と同じ」とある異体字。
- 𩌀は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔竜龕手鑑〕に「音、鼓」とある。
- 𪔎は、〔字彙補〕に「卽ち鼓字なり。〔阿閦仏経〕に見ゆ」とある異体字。
- 𪔨は、〔正字通〕に「鼓と同じ」とある異体字。
- 皷は、〔正字通〕に「俗鼓字」とある異体字。JIS X 0213第三水準。
- 鼔は、〔説文・巻三〕に「鼓を擊つなり。攴に从ひ壴に从ふ。壴、亦た聲」とあり、鼓とは別の字として説明が載っている。鼓が名詞で鼔が動詞という使い分けがあるようで、〔字彙〕などに「鼔舞の鼔、攴に从ふ、~鉦鼓の鼓、支に从ふ」とある。ただ音義が似ており鼓・鼔を異体字として扱う字書が多い。JIS X 0212補助漢字。
皷
- Unicode
- U+76B7
- JIS X 0213
- 1-83-73
- 部首
- 皮部
- 画数
- 14画
互換文字
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関連項目
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