PENTAX(ペンタックス)とは、ペンタックスリコーイメージング株式会社の販売するカメラブランドである。
概要
1919年、旭光学工業として発足。日本初の一眼レフカメラ・アサヒフレックスや、ベストセラーとなり「アサペン」という名で親しまれたペンタックスSPなど多くの大衆用カメラで名を馳せる。
2000年にはペンタックス株式会社と名称を変更、2003年にデジタルカメラへ遅まきながらも本格参入するが、2008年、HOYA株式会社に吸収される。
しかし2011年に、同じくカメラの製造、販売をするリコーが、イメージングシステム事業部門を買収。ペンタックスリコーイメージングとして再独立を果たした。かつてペンタックスとして所有していた内視鏡、人工骨、音声合成ソフトなどはHOYAにとどめられた。
現在はデジタルカメラを主力としており、キヤノンとニコンという二強メーカーの影に隠れてはいるものの、コストパフォーマンスの良さやてんこ盛りな機能、小型軽量を追求した商品展開には定評があり、二強が入り込めないニッチな領域でがんばっている。
コンパクト機としては、リコーとペンタックスの両ブランドが並列して販売している。
一眼レフカメラのKマウントは基本仕様が公開されており、かつてはリコーなど他メーカーでも採用例があった。
時代の流れに合わせて電気接点等の追加はあったものの、Kマウントの基本設計は今でも変わっておらず、(一部制約はあるものの)昔のレンズを最新のボディでもそのまま使うことができる。
また、現在でも二強にはない中判デジタルカメラ(ペンタックス645D)を販売している。
2009年以降は特に攻めの姿勢を見せており、中上級クラスの性能と質感を初級クラス並に小さなボディと手頃な価格に詰め込んだデジタル一眼レフカメラ「K-7」や、性能の高さもさることながら余裕で業界初の100色展開やコレジャナイロボとのコラボレーションモデル発売で業界を震撼させたエントリーモデルデジタル一眼レフ「K-x」の2機種を発売し、一時減らした販売台数シェアを取り戻しつつある。
2010年は性能と画質が大幅に向上した「K-5」や、前機種の弱点を改善したうえに120色展開にグレードアップした「K-r」といったデジタル一眼レフ勢に加え、コンパクトデジタルカメラでも、カワダのナノブロックとコラボした「Optio NB1000」をはじめとした独創的というか前衛的なデザインの製品を多く発表している。
2011年にはミラーレス機へと参入。PENTAX Qは、コンパクト機と同等のイメージセンサーを採用するものの、小型の筐体でレンズ交換が可能という、かつて発売していたAUTO110に似たコンセプトを持つ。
2012年は一眼レフ用であるKマウントを使いながらミラーレス構造という変わり種の「K-01」から始まり、「K-30」や「K-5II」(とそれがローパスレスになったK-5IIs)、K-r・K-xばりに多い100色展開のミラーレスカメラPENTAX Q10、LEDでピカピカなK-S1など、競合他社に追いつくための怒涛の商品展開をしている。
2015年、PENTAXIAN(ファン)待望のフルサイズデジタル一眼レフが2016年に発売されることが発表された。
ニコニコ動画においては、かつてペンタックスが開発していた (現在はペンタックス事業部を離れHOYAに移管) 読み上げソフトを利用した作品が散見される。→ Voice Text
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関連項目
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