LindenLab(リンデンラボ、略称:LL)とは、アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコに本社があるIT企業、LindenResearch社の開発スタジオである。メタバース(仮想世界)提供サービス「SecondLife(セカンドライフ)」を開発運営している。
概要
1999年に皮膚感覚フィードバック技術ことハプティクスを応用した「The Reg※1」を開発するハードウェア会社として、元リアルネットワークの最高技術責任者だったフィリップ・ローズデールなどによって設立。The Reg用ソフトウェアとして※2、2001年に開発を開始し※3、仮想世界化させた「SecondLife」を2003年6月にリリース。このサービスを利用していたドイツ国籍の中国人アイリン・グラエフの活動が大きく取り上げられたことで注目される※4。
その後同サービスを改良しつつ2013年にiPad用アプリBlocksWorldをリリース。2017年にはVRプラットフォームSansar(サンサール)のオープンクリエイターベーター版をリリースした。
しかし2020年3月25日、VRの普及が予想以上に遅れ、人気が出なかったSansarを米Wookey社に売却※5、同年7月9日にはランディーウォーターフィールド氏とブラッドオーバーウェイガー氏による民間投資グループへ会社ごと売却することにした※6。
同スタジオのサービスは投資会社米ウォーターフィールドホールディングスの下で継続中。2021年懸念だったサーバーをAmazonのクラウドサービスAWS(Amazon Web Services)へ完全移行することに成功し、サーバー調達の柔軟性、つまり柔軟なサービス展開ができるようになった。
VR参入は難しかったものの2019年の新型コロナウイルスの世界的流行による巣籠もり需要を受け、ベースとなる文化や風習が違うアジア圏を除いて世界で見直されている。
※1 The Regは試作段階で開発休止になった。なお、LindenLabは将来当初目的のハードウェア開発を再開するとアナウンスしているが現時点では予定されていない。The Reg SecondLife Wikiaより。
※4 セカンドライフの億万長者は、武漢で暮らすドイツ国籍の中国人、アイリン・グラエフ。
※5 セカンドライフ開発元、メタバースを目指していたVRサービスを譲渡 MoguraVR 2020年3月27日
※6 投資グループがリンデンリサーチ社の買収することに関して LindenResearch社プレスリリース 2020年7月9日
沿革
1999年、設立※1
2007年、Windword mark interactive社よりWindLightおよびNimbleを買収※2
2012年2月、ゲームスタジオ「LittleTextPeople」を買収※3。Pataernsをリリース
2014年、Sansar開発をするためにPatternsの提供を終了※4
2017年、Sansarオープンクリエイターベーター版リース※5
※2「Second Life」のLinden Lab,買収したグラフィックス技術をオープンソースに
※3 ゲームスタジオのLittleTextPeopleを買収
※5 Linden Lab、ソーシャルVRプラットフォーム「Sansar」のオープンベータ版をローンチ
関連項目
外部リンク
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