SUNSOFT5Bとは、ファミコン(FC)のROMカセットに内蔵されるメモリーコントローラー兼外部拡張音源である。
概要
サンソフト(サン電子)が開発した、FME-7及びSUNSOFT5Aの上位チップに当たるファミコン(FC)用のROMバンクコントロールチップであり、拡張音源の機能を持ち合わせている。
よくFME-7と混同されがちだが、FME-7及びSUNSOFT5Aには拡張音源は搭載されていない。
音源仕様
SUNSOFT 5B (SUNSOFT 5B) |
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音色 | チャンネル数 | ピコカキコでの表記 |
矩形波(duty比:50%) | 3 | @5@w4 |
ノイズ | @7 |
AY-3-8910互換のPSG音源であり、矩形波(50%)とノイズを合わせて最大3音発音可能である。1チャンネルに矩形波、ノイズ、矩形波+ノイズの3種を割り当てることができるが、矩形波+ノイズを割り当てる場合には音量が半分となる。
コントローラー部分はMMC3相当で、FME-7と互換性がある。
なお、同社のファミコンソフトではよくDPCMを用いたベースの発音が知られており、よく拡張音源と思われがちだが、これは拡張音源によるものではなく、非搭載ソフトでも普通に使われている。
SUNSOFT5Bが搭載されたゲーム
拡張音源としての搭載ソフトは「ギミック!」のみ。まれにFME-7を搭載したソフトに代替品として乗っていることがある(もちろん拡張音源は未使用)。
本チップが開発されたのは、サンソフトのいくつかのゲームソフトで作曲を担当していた影山雅司をギミック!の作曲に招聘すると決定したさいに、氏の「コード感」を再現するためには音源を拡張する必要がある、とメインプログラマーである酒井智巳が考えたことによるといい、まさに「ギミック!」のためだけに制作された拡張音源なのである。
実際、ギミック!においてはコード部やリバーブでの使用を主に、ごく一部のリードで用いられるなどしている一方、ノイズの発音はほぼみられない。
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関連項目
外部リンク
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