こんな素敵な職業ないよ!とは (コンナステキナショクギョウナイヨとは) [単語記事]

こんな素敵な職業ないよ！ とは、同名の小説を基にしたアニメ映画『トラペジウム』の台詞である。

概要

この項目は、『トラペジウム』中盤のネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

主人公：東ゆうが画策して、華鳥蘭子(南)、大河くるみ、亀井美嘉の3人を集め、作り上げていったアイドルグループ：東西南北(仮)は順調に知名度を向上させていたが同時にゆうは夢や計画とのギャップ、そもそもアイドルが夢な訳ではない3人は生活や将来との両立に苦しめられていく。

そんな中、元々目立つのが苦手なくるみは日に日にアイドル活動への嫌悪感が高まっており、遂に限界を迎えて発狂してしまう。
ため息をつきながらくるみの説得に向かおうとするゆうを南は引き止め「普通の女の子に戻してあげましょう」と提案する。
が、くるみに辞められては困るゆうとの言い合いで南は言い放つ。

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 https://twitter.com/trapezium_movie/status/1789490683864092978

「……私も気づいた事があるの、アイドルって楽しくないわ！」

「楽しくない」には南の今のこの状況に対する複雑な思いが込められていただろうが、あまりにもシンプルな言葉はアイドルに青春を捧げたゆうを逆上させるには十分であった。

「そんなのおかしいよ！

綺麗な服を着て！

可愛い髪型をして！

スタジオでいっぱい光を浴びて！

それがどれだけ幸せな事か解ってる⁉」

「それを”楽しい”って思えるのは東さんがアイドルを好きだからよ⁉」

「そんな事ない！なれて行けばきっと楽しく成ってく！

……だってアイドルって大勢の人達を笑顔にできるんだよ⁉」

「こんな素敵な職業ないよ！」

そう言い切ったゆうの笑顔は狂気的なものであり、ずっと黙っていた美嘉が口を開き始める。

「近くの人を笑顔にできない人が……」

「今の東ちゃんは変だよ、怖いよ」

そう言って泣き崩れてしまい、ゆうも自分が正気でない事に気づいてその場から逃げ出してしまったのだった。

ここから終盤に入る分岐点であり、名場面としてもネタ場面としても人気が高い。
上映期間中に公式が他の場面と共に切り抜き動画をUPしていた。
本作のファンが盛んにこのシーン（ガンギマったゆうの顔含めて）をネタにしていたことから、後日本作を視聴した人から「全然笑いにできない（してはいけない）シーンだった」との声が多数挙がった。