アドレスホッパーとは、決まった住所に長期間定住せず、各地の宿泊施設などを転々としながら生活する生活スタイルの事である。
2018年ごろから使われ始め、2019年ごろからテレビなどでも紹介されるようになったフレーズであり、「アドレス」は住所、「ホッパー」は転々とする、という意味である。
決まった住居を持たず、その日その日で宿泊施設などに滞在する生活、とだけ聞けばまるで映画『男はつらいよ』のフーテンの寅さんのような風来坊か、ホームレスのような不安定な生活を想像するかもしれないが、アドレスホッパーは定職を持ちつつも、アドレスホッピングを続けているのである。
多種多様な生き方が肯定されるようになった二十一世紀において、住居に対する考え方にも様々なものが生まれている。その中には特定の住居にずっと住んで家賃やローン、光熱費を払い続けるのは馬鹿らしいという考えもあった。
その代案として挙げられたのが住む場所を転々とするアドレスホッパーと言う選択である。インターネットなどを介して宿泊施設の情報が容易に入手できるようになり、また、オフィスに出社しなくてもネットワークを通じて仕事ができるような環境が整った現代だからこそ、アドレスホッパーと言う生き方が実現できるようになってきたと言える。
マスコミなどにも取り上げられ、自らもアドレスホッパーコミュニティを主催している代表的なアドレスホッパーとしてマット・マスイがいる。
彼は2018年からアドレスホッパーとなり、2019年4月現在では自らもアドレスホッパーと言う生き方について様々な形で情報発信している。
アドレスホッパーはなりたいと思ったからと言ってすぐになれるものではない。
上記のマット・マスイはもともと1ヶ月の3分の1は家を空けて出張と旅で各地を転々とする生活を4年ほど続けた後で賃貸契約を解約してアドレスホッパーとしての生活に入っている。彼はアドレスホッパーになる前からその下地を準備していた。もちろん、アドレスホッパーになってからもそれを続けられる基盤を確保している。
当たり前だが、固定された住居に対する家賃やローンを払わないアドレスホッパーでも、宿泊費や旅費、食費は支出しなくてはならない。そのための稼ぐ手段はしっかり確保しておかなくては、それこそ昔ながらの住所不定無職となってしまうだろう。アドレスホッパーになるためにはそのライフスタイルを許容してくれる就職先など、何らかの形で生計を立てる手段は必須である。
アドレスホッパーと言う生き方についての批判も多い。主なものとして「要はホームレスみたいなものでは?」「若いうちしかできない生き方ではないか?」「子供ができたらどうするの?」などの意見が挙げられる。
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最終更新:2024/11/09(土) 11:00
最終更新:2024/11/09(土) 11:00
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