トリープフリューゲル(Triebflügel)とは、第二次世界大戦末期にドイツのフォッケウルフ社が開発していたジェット戦闘機である。
涙滴型の胴体に3枚の羽が付いたような形をしている不思議兵器。様々な第二次大戦時の「ひみつへいき」や「仰天兵器」「トンデモ兵器」などのタイトルが付いた兵器紹介本の常連かもしれない。
同じくドイツで開発、実戦配備されていたV2ロケットのような胴体に、ジェットエンジンが先端についた3枚のブレードフィンが取り付けられており、離陸時はブレードフィンを回転させて垂直離陸する事が想定されていた。
なおこのジェットエンジン、一般的なターボジェットエンジンなどではなくラムジェットエンジンである。
ラムジェットエンジンとはエンジン内にファンなどが一切なく空気の流れだけで空気を圧縮するエンジンのこと。抵抗となるファンが内部に存在しないため高速飛行に適するが、空気の流れだけで空気を圧縮するためには一定以上の速度が必要となり静止状態からではそもそも動かせないのだが、どうするつもりだったのだろうか。
そしてこのラムジェットエンジンをプロペラの先端に取り付け、ジェットエンジンの推進力でプロペラを回すというとんでもない仕様。素直にジェットエンジンで飛べよ。
が、完成する事無く終戦。どうやって水平飛行するのか、着陸はできるのか、そもそも本当に飛べたのだろうか、などなど様々な不思議仕様の塊であったが、世界初の垂直離着陸戦闘機という試み・発想は後のVTOL機研究に引き継がれていく事となった。
尚、尾部を下にして垂直離着陸をする機体を「テイルシッター型航空機」といい、離陸時は垂直から水平に遷移、着陸時はその逆と余程の工夫と技術が無いとパイロットと機体に負担がすこぶるかかる代物である。実際にやっちまったアメリカの「ロッキード XFV-1」「コンベア XFY-1」があったが、結果は…お察し下さい。
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最終更新:2024/12/26(木) 23:00
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