打者に背中を見せるほど大きく体をひねって投げる投法。
引き伸ばされた筋肉の反発作用で球速・球威が増し、またリリースポイントがわかりづらくなるという長所があるが、
その反面、体全体を使うフォームのため制球が乱れやすいという欠点もある。
また、モーションが大きいのでランナーがいる際は使えない。
トルネード投法の元祖は野茂英雄で、野茂は中学・高校時代にはすでに体をひねりながら投げていたという。
1990年に新日本製鐵堺から近鉄バファローズに入団する際は、契約内容に「投球フォームを変更しない」という
条項が加えられた。
もちろんそのころはまだ「トルネード投法」という名称はなく、野茂がプロで活躍したことから球団がネーミングを募集し、
「トルネード投法」という名前がつけられた。
野茂はその後アメリカのメジャーリーグに活躍の場をうつしたが、当時のメジャーにもこうした投法のピッチャーは
おらず、「tornado(トルネイド)」は現地の実況でも使われるようになった。
トルネード投法の投手は野茂以外にも少数だが存在しており、その代表格と言えるのが、
サンフランシスコ・ジャイアンツのジョニー・クエトであろう。
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最終更新:2025/12/12(金) 12:00
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