バーチャルモーションキャプチャーとは (バーチャルモーションキャプチャーとは) [単語記事]

バーチャルモーションキャプチャー(通称: ばもきゃ, VMC, Virtual Motion Capture)とは、sh_akira氏が開発中のVR ゲームプレイ中の姿勢を映像化することを目的としたOpen VR対応のオープンソースソフトウェア。VRM規格の3D モデルを用いる。

VR ゲームプレイ中の動きを合成することを目的に開発され、Beat Saber 公式プロモーションでも本ソフトを用いて撮影された映像が使われたことがある。
単体での利用や、Unityとの連携(EVMC4U)なども含め、プロ顔負けの動画が撮影できることで有名。

概要

VR ゲームにおいて、そのゲーム内の姿は通常、そのゲームで用意されたキャラクターしか表示できないが、それに対して、後付で現実の人体の動きを合成するLIVというソフトウェアがある。

これを用いて、VR ゲーム内に仮想の3D モデルを合成するための表示処理を担当するのが、バーチャルモーションキャプチャーである。VR機器からVR ゲームに対して送信される頭・手の位置情報を元に、仮想の身体であるVRM モデルを正確に描画することで、現実の身体と同等の動きの映像を実現する。

製作者本人がBeat Saberを用いてかなりの調整をしており、使用目的に合わせた柔軟な位置補正の選択が可能。一般に動きが不自然になりやすいモデルの動きが自然であることでも高評価を得ている。

一部開発中の機能を除きすべての機能がフリーで公開されており、開発中の機能も含めて全てのソースがGithubで公開されていることから「バーチャルモーションキャプチャーは無料」が合言葉とされており、個人系VTuberに人気のソフトウェアである。

LIVとの組み合わせの他、単体でも動作しOBSなどを用いて合成可能。最近ではOSCプロトコルによるUnity上へのモーション送信(EVMC4U)も対応し、VTuberが独自のVR スタジオを作成して映像撮影することも可能。外部ツールと連携し、iPhone Xの表情キャプチャと連動させることもできる。