ファジアーノ岡山ネクストとは、かつて存在したプロサッカークラブ・ファジアーノ岡山のセカンドチームである。
略称の「ネクスファジ」が使われることもある。
JFL所属時、当時のJFLにおいて数少ないプロサッカーチームでもあった。
|
トップチームがJ2に参入した2009年に、トップチームでの出場機会が少ない選手に実戦経験を積ませるために作られたチームである。
特例が認められて初年度から岡山県1部リーグに参戦すると、圧倒的な力で優勝して2010年からは中国リーグへ昇格した。
一方で、この2010年シーズンからは選手の登録に関して大きな規約の変更が行われた年でもあった。
これまでは、トップチームとセカンドチームとの間の選手の行き来が比較的容易に出来ていた。プロ野球の一軍と二軍にあたるような関係に近かったといえる。たとえば、大ケガを負ってしまった選手の実戦復帰の場としてもセカンドチームが活用されることがあり、ファジアーノ岡山以外にもいくつかのJリーグクラブがこうしたセカンドチーム、あるいはそれに準ずるチームを抱えていた。
しかし、これが選手の二重登録にあたるとして他のチームとの移籍と同様に移籍期間を制限されて選手の行き来が自由に出来なくなった。さらに2009年をもって二軍戦にあたるサテライトリーグは廃止となった。実戦経験は大きく減り、すぐにトップへの人材供給も出来なくなったセカンドチームは、財政難にあえぐ多くのチームで存在意義を見出せなくなっていった。
結局、こうした流れを受けて2010年には徳島ヴォルティス・セカンド(当時四国リーグ)が活動を休止。2011年にはJFLに参戦していたジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズも活動を停止。2012年には愛媛FCの傘下で活動してきた愛媛FCしまなみ(当時四国リーグ)も運営組織が愛媛FCから外部に移管された(現在はFC今治として活動中)。
こうした中にあって、ファジアーノ岡山ネクストは従来通りの形態での活動を続け、全選手がプロ契約を結んでいる。
着実に力をつけたチームは中国リーグ参戦2年目で天皇杯初出場、3年目には全国地域サッカーリーグ決勝大会にも初出場。この時は4位に終わってJFL昇格を果たせなかったが、翌年は中国リーグを初優勝しその勢いのまま全国地域サッカーリーグ決勝大会でも準優勝。2014年シーズンからのJFL参入が決定した。
しかし、JFLでは三菱自動車水島FCの再来となってしまったか、下位に低迷してしまい、2014年は14チーム中11位、2015年は16チーム中15位、そしてとうとう、2016年は16チーム中16位と最下位にまで成績を落としてしまった。また、同じサテライトチームでセカンドチームという立場にもあった学生チームの流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎(2015年からJFL参入)との対戦では4戦全敗という「プロチームが学生チームに全く勝てない」というあってはならないことを起こしてしまった。
そして2016年のシーズン途中、運営母体であるファジアーノ岡山は、2016年シーズンを以ってネクスファジの解散を発表した。なお、J3リーグにセカンドチームを送り込められるようになったことも解散理由の一つとなったものの、「送り込みたいならそのままネクスファジをJ3に入れればいいのに」という意見も当然ながらあった。
ネクスファジの最後の試合はアスクルラロ沼津戦、この試合に1-3で負け、沼津のJ3昇格を見送る形で、ネクスファジの活動は終了したのだった。(※なお、ネクスファジ解散後、クラブがJ3リーグに送り込むべく新しいセカンドチーム設立について模索している動きはないことは、2016年現在未だ無いことをここに記す。)
無いのだ・・・。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/02(月) 14:00
最終更新:2024/12/02(月) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。