フクロウナギ(学名:Eurypharynx pelecanoides)とは、フウセンウナギ目フクロウナギ科に属する深海魚である。
| フクロウナギ | |
| 目 | フウセンウナギ目 |
| 科 | フクロウナギ科 |
| 学名 | Eurypharynx pelecanoides |
| 英名 | Pelican eel Gulper eel |
世界中の温暖な海の水深550~3,000m程に生息している。全長は最大で1mに達する。ウナギと名前についているがウナギ目ではなくフウセンウナギ目に分類されている。が、ウナギ目内部の系統に位置している説が有力。別名ペリカンウナギで英名の「Pelican eel」も同じ意味である。古い図鑑などでは属名から「ユーリファリンクス」とも呼ばれた。
最大の特徴は名前の由来でもある規格外に巨大な口であろう。口が裂けているどころか頭部から大きく飛び出ており体の3割は口である。これを広げるとさらに大きくなり、その異様さがよく分かる。しかし、近縁種のフウセンウナギと比べて歯が退化的なためより小さい獲物(甲殻類など)を主に食べているとされる。他に魚類や頭足類も捕食する。また、目はとても小さい。
尾の先端には発光器があり、チョウチンアンコウのように獲物を誘き寄せることが出来ると考えられている。
フウセンウナギと同じく肋骨や鱗、浮き袋などを持たず、血管や神経などの配置も特異的。
フウセンウナギやウナギ目の魚類同様レプトケファルス幼生の時期がある。
2018年9月、ハワイ諸島周辺の海域で若いフクロウナギの姿が捉えられた[1][2]。この個体は口を大きく膨らませていた状態で発見されたが、しばらくすると口を閉じて泳ぎ去った。この行動は外敵から防御する為との説明があるが真相は謎である。生きたフクロウナギが撮影されるのは非常に稀で、貴重な映像である。
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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