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血管とは、血液を体の各所に送るための通路となる管である。
動物の体内で血液を体の各所に流通させる管のことで、広く全身に分布する。脊椎動物では動脈、静脈、毛細血管の区別がある。動脈は心臓から出る血液を送り、静脈は心臓へ戻る血液を送り、そして毛細血管はそれぞれの末端をつなぐ。
心臓から全身に勢いよく送り出される血液に耐えるために血管の壁が厚くなっている。
心臓に戻される血液が流れる。体循環の静脈では血液中の酸素が少ない静脈血が流れているため、青く見える。
血液の逆流を防ぐための弁が存在している。
血管の壁が薄くなっており、血液と細胞間の栄養や老廃物、酸素と二酸化炭素のやり取りはここを通して行われる。
また、顔にある毛細血管が
…が発生するなど、後者は冷や汗や震え、唇が紫色になるといった症状も出やすい。
現実はもちろん、真っ赤や真っ青な顔など割と二次元でも出番があると言えるだろう。
血管は全身に張り巡らされ、その中を流れる血液は栄養や酸素を運び、老廃物や二酸化炭素を回収する役割を持っているが、時折、血管が細くなる(収縮)・老廃物や異物によって血液の流れが阻害されたり完全に詰まってしまうことがある。元から細い末端の血管などでも起こりやすい。
冬など、単純に血管の収縮によって手足の冷えが起こる、起きやすい冷え性なども身近な存在であるため、保温や暖房・防寒着といった対処が行われる。
ただし血管の詰まりが重要な器官・臓器で起こった場合、それは命に係わる疾患となる。「脳梗塞」「心筋梗塞」「静脈血栓塞栓症」の記事なども参照。
事故など、太い血管を損傷するなど大量出血が起きることでも結果的に同様の深刻な事態となるし、感染症などの危険も増大する。出血量や止血方法については「血液」の記事を参照。
大規模な物流や、それが通る輸送路・高速道路などを比喩的に血管に例えられることがある。災害などで不通となると深刻な被害となる。
例:東海道は物流の大動脈
静脈を浮かび上がらせるほどに激怒することを「青筋を立てる」というが、この表現はそのまま漫画やイラストでも使われている。場合によっては血管がちぎれて血が噴き出すという表現も使われる。
広義には漫符の一種とされる場合もある。
全身を鍛えたボディビルダーなどは体脂肪率が低くなるため、血管が浮かび上がりやすい。ポージングをした際などは血管も太く浮き上がり、いかに鍛えこんでいるかを見せてくる。
この表現もそのまま二次元に取り込まれ、覚醒した際など筋力のリミッターが外れた状態などに用いられる場合もある。
フィクションにおいては特定の器官を強化・過敏にした際、その部位や周辺の血管が浮き出るといった表現がされる場合もある。おそらくは十分な血流・酸素ほかエネルギーを確保するためと思われるが、深く言及されていない作品の場合においては、可視化されているのは神経の可能性もある。
(作品にもよるが)ゾンビ化などで血管が異常に目立って見えるといった表現もある。感染後に症状が進行するごとに目立って見えていく、可視化される血管が増えていく場合もある。
フィクションにおいて、目の血管(充血)が用いられる場合もある。
激怒、執念はもちろん、ガン見、徹夜、疲労困憊、目の酷使、我慢、我慢の限界、耐えられない感情…など割とやばい状況に用いられやすい。目が見開いた状態などインパクトのある絵になる場合もあるが、かわいい女の子の充血なんて誰得(?)なのでギャグのように用いられる場合も多い。
手の甲や腕に浮き出ている血管などに対して、性的欲求を感じてしまうという血管フェチというジャンルが存在している。
女性による「男性の血管に対するフェティシズム」の場合、上記の肉体表現ともつながってくるが、血管が浮かび上がる=体を鍛えているというつながりがあるため、良くトレーニングされた肉体を求めてしまうという心理からの派生であると思われる。
一方、男性による「女性の血管に対するフェティシズム」というものも存在している。皮膚の薄い場所は静脈も浮かびやすいが、その浮かび上がった静脈に対して性的欲求を感じてしまうようだ。
もっとも、「皮膚の薄い場所」というのは通常は服の下に隠されている胸部や太ももの内側などになるので、別に血管に関係なく性的欲求の対象にはなるだろう。
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最終更新:2024/09/17(火) 03:00
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