マウリツィオ・フェラーリス(1956~)とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している哲学者である。
グレアム・ハーマンによると、1990年代初頭に実在論に転向し、イマヌエル・カント以降の大陸哲学の中で、最初の実在論者の称号にふさわしいとする。
論文「新しい実在論―ショート・イントロダクション」で近代以降の哲学の理論的支柱を構築主義とし、そのことを問題視する。マウリツィオ・フェラーリスによると、構築主義は存在論と認識論を混同しているのだ。このずれを示す経験的な事態として「抵抗」をあげる。
しかし、マウリツィオ・フェラーリスによると、実在破綻に抵抗するだけではなく、積極的な規定性や意味を与える。この結果環境のうちにある対象を通じて発揮される「アフォーダンス」が強調される。フェラーリスは「存在するとは、何らかの環境の中で抵抗することである」と主張しているのだ。
さらに、マウリツィオ・フェラーリスは社会的対象の実在論をも主張する。これらは「ドキュメンタリティ」によって認識から独立しているのだ。
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最終更新:2025/12/11(木) 21:00
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