マルちゃん焼そばとは、東洋水産が製造しているチルド焼きそばである。
東洋水産が手掛ける「マルちゃん」ブランド商品においてロングセラーとなっている商品の1つ。1975年11月[1]から発売された。「焼きそばの麺と言えば絶対これ」と呼べるほどの焼きそば麺の代表格の商品で、正式名称は「マルちゃん焼そば3人前」であるが、単に「マルちゃん焼そば」の名前で親しまれていることが多い。
東洋水産によると、販売総数は具体的に公表していないが、「一日の生産数が富士山を3つ以上重ねた高さになる」とニュースサイトの記事[2]でコメントしており、想像を絶する売上高を記録していることが分かる。ちなみに1日の販売総数は約33万パックであるとブランドサイトで公表している。[3]
マルちゃん焼そばを開発した経緯について、東洋水産ではこのように説明している。
マルちゃん焼そばの発売年である1975年は、「焼きそばは外食やお祭りの屋台で食べるもの」という認識がされており、家庭料理としてはあまり普及していなかった。そこで家庭でも気軽に食べられる料理になって欲しいと思い開発されたのがマルちゃん焼そばだった。販売開始当時はチルド商品の流通網がほとんど発達していなかったため、麺を製造していた東洋水産埼玉工場の社員自らが販売ルートを開拓した。当時の社員が「早朝の青果市場に買い付け業者がたくさん来るからそこで実演販売すればいいのでは?」という妙案から、実際に鉄板とマルちゃん焼そばを青果市場に持ち込んで実演販売を行ったという逸話が存在する。その甲斐あってか、マルちゃんの焼きそば麺を使ったソース焼きそばはたちまち話題となり、販路を少しずつ開拓することに成功したのである。[4]
マルちゃん焼そばは、麺が「3人前」であることが大きな特徴の一つとして知られている。なぜ2人前や4人前などのキリのいい数字ではなく中途半端な3人前に落ち着いたのか。これには発売年の1975年当時の食卓事情と深い理由がある。
1975年当時の家庭での食卓はもっぱら家族全員がそろって食べる風潮がほとんどであった。また、1975年の一世帯あたりの平均人数が3.27人であったことから、3人前が1回で食べきることができるちょうどいい量であった。また、3人前が一番コスパが良く、フライパン一枚で炒めるときのちょうどいい量であったからなどの理由も挙げられている。ちなみに一人前は一袋150gあり、これは発売当初から一切変更されていない。[5]
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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