三好義興とは (ミヨシヨシオキとは) [単語記事]

「三好義興」（みよし・よしおき 1542 ～ 1563）とは、戦国時代に畿内一帯に大勢力を誇示した三好長慶の後継として期待されながらも突然の病で急死した事から三好家崩壊の遠因となってしまった武将。

名は「三好義長」とも。

概要

三好長慶の嫡男に生まれ、三好長慶が剣豪将軍・足利義輝と細川晴元と和睦する際に人質として近江国に送られた後、足利義輝より「義」の字を賜って三好義長と名のり、19歳で将軍御供衆となって足利義輝の側近として仕えた。

父・三好長慶に劣らぬ器量の持ち主であったとされ、近江の六角義賢が京都に攻め込んできたときは、松永久秀と強力して撃破し、河内国の畠山高政との戦いに大勝する等活躍し、また教養の面でも足利義輝や公家からの信望厚く、後継者として期待する三好長慶は芥川山城を与えて摂津国の経営を任せていた。

芥川山城主となった翌年には相伴衆に取り立てられて名を三好義興に改め、三好長慶からも周囲からも将来を嘱望されていたが、1563年それまで健康そのものだった三好義興を突然の病が襲い、22歳の若さで急死してしまった。

※死因は黄疸の説以外に主家を奪い取らんとする松永久秀による毒殺説があるが真偽は定かではない。

期待のかけ具合が大きすぎたのか、三好義興に先立たれた三好長慶は、戸次川の戦いで嫡子・長宗我部信親を失った長宗我部元親の如く大いに落胆し、心身に異常をきたして三好義興の死の翌年、まだまだ三好家がイケイケでいた時に後を追うように没し、三好家の崩壊が少しずつ始まっていったのだった。

※その他「三好義興」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。

「信長の野望」（PC）シリーズにおける三好義興の能力一覧。