仮とは、以下のことを表す。
- 仮(ケ) - 仏教用語で、実体がないこと
- 仮(かり) - ニコニコ動画(仮)のこと
- 仮(かり) - 本来のものではない、一時的、という意味。仮称のものには(仮)とつける。
漢字として
仮の旧字体は假。なお仮には、同じ字形で反の異体字である字がある。
- 意味
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- 真でない、にせもの、一時的な、非公式の、借りる、許す、かりに(条件を示す副詞)、(嘏と通じて)幸い、(暇と通じて)ひま、休む、(遐と通じて)遙か、死ぬ、(嘉と通じて)喜び
- (格と通じて)至る
- 假は〔説文解字・巻八〕に「眞に非ざるなり」とある。〔説文解字〕には「一に曰く至るなり」ともある。
- 字形
- 形声で声符は叚。白川静は、叚は岩石から玉のもととなる石を切り出す字であるとし、これを磨いて玉とすることから、仮初めの、という意味があるという。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、カ(漢音)、ケ(呉音)、2.の場合、カク(漢音)。
- 訓読みは、かり、かりる、かす、たとい。
- 規格・区分
- 仮は常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 仮子・仮死・仮借・仮称・仮設・仮説・仮託・仮定・仮病・仮名・仮面
異体字
反の異体字
- 〔集韻・上声・阮韻〕の反の字の項に「或ひは仮に作る」とある。