戸塚現象とは、ビットマップフォントを採用したLED表示器において、16ドット用の表示データが24ドットに引き伸ばされて表示されてしまう現象のことである。
ディスプレイに文字を表示する際、アウトラインフォントの場合は縦横に自由に引き伸ばすことができるが、ビットマップフォントの場合はドット数の合わないフォントを無理やり引き伸ばすと、文字の一部分が不自然に太くなったり妙にカクカクした表示になってしまう。一例としてMS Pゴシックの場合、7ドットから20ドットまで9種類のビットマップフォントを内蔵し、表示サイズに応じてデータを出し分けることで拡大・縮小に対応している。
鉄道駅の発車標や行先表示器などに使われるフォントは、表示器のサイズに合わせて16ドットと24ドットのものが多く採用されており、文字数の多い駅名を枠内に表示させるために独自に作字された画素データも数多く含まれている。
ところが、東京圏輸送管理システム(ATOS)のように多種多様な表示器をひとつのシステムで管理している場合、24ドットの表示器に16ドット用の画素データが表示され、文字の形状が不自然になってしまう現象が発生している。本来表示に必要な24ドット用のデータがない場合にも空欄にせず、16ドット用のデータを引き伸ばすことで最低限の表示内容は確認できたほうがいいという設計思想によるものだと考えられる。
戸塚駅の24ドット発車標によるものが有名なので「戸塚現象」と呼ばれているが、同じ現象はATOS導入線区内の他の駅でも発生している。
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東京圏輸送管理システム(ATOS)の一部駅では液晶画面による発車標が採用されているが、こちらにおいては、16ドットLED用のデータが表示されることでレイアウトが崩れる事例が確認されている。
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「ビットマップデータを150%に引き延ばした表示」という定義からは外れるものの、画素データ作成時の意図と反する表示が行われているという点が共通していることから(広義の)戸塚現象と呼ばれることも多い。(原義の)戸塚現象と区別できる名称がどこかで使用されていれば掲示板で教えてください。記事に反映します。
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JR西日本のSUNTRAS型発車標における事例。16ドット用の画素データを引き延ばす処理が行われておらず、24ドット表示器において当該画素が無表示となってしまっている。
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最終更新:2024/04/18(木) 16:00
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