日本外史とは、江戸時代末期に頼山陽によって書かれた源平合戦から江戸時代までを記した歴史書?である。
史記に倣って漢文体で源平合戦から江戸時代にいたるまでの13氏の盛衰興亡を著したものである。
作者の頼山陽が21歳の時脱藩を企て、結局連れ戻され、その罪で幽閉されている間に読書と著述を行い、罪が許された後も執筆をつづけ、28歳のころおおよそ完成した本というのがこの『日本外史』である。その後も内容の更新を続けていった一方、頼山陽自体が有名人となり、この本の存在も知られていくようになった。そこで文政10年に松平定信に献上され、そのことをきっかけに流通することとなった。
というわけで幕末から明治にかけて『平家物語』や『太平記』とならび、一大ヒットした歴史書であるのだが、その内容はほとんど過去の軍記物を漢文に直した、つまりほぼ丸パクリしたものであり、出版された当時からその内容の不正確さには批判が相次いだ。また本来は政治史を軸とした『日本政記』の出版を予定していたこともあり、人物史が中心となっている。
しかし、この頼山陽、何分文章がとてもうまかった。そのため幕末志士をはじめとした若者たちに広く読まれることとなり、尊王論の称揚のみならず、織田信長の再評価のきっかけの一つになるなど、維新後、さらには戦後の現代にいたるまで強い影響力を持っているのであった。
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最終更新:2025/12/11(木) 09:00
最終更新:2025/12/11(木) 08:00
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